過去の放送
- 2012年7月29日放送
-
- BS-TBS:8月2日よる11:00〜
- TBSニュースバード:8月4日よる9:00〜
ナレーター:向井 理
4足歩行で階段昇降!障害物も回避する!『盲導犬ロボット』
視覚障がい者に明るい未来を〜若き開発者が生み出す“人を助ける”ロボット
- ドリームメーカー:
- 日本精工 工学博士/
飛田和輝 さん
『盲導犬を求める人はたくさんいる。ならば、ロボットがその手助けをできないか―』
現在、日本には盲導犬を必要としている視覚障がい者が約7800人いるといわれている。しかし、実際に行きわたっている盲導犬は、1000頭余りと圧倒的にその数は足りない・・。盲導犬の育成には年数を必要とし、迎え入れたとしても飼育の問題、時には相性の問題もある。そしていつかは、悲しい別れも―。そこで、『盲導犬の役割を果たすロボットを目の見えない人たちに届けたい!』と立ち上がったのが、日本精工の技術者・飛田和輝、37歳。飛田は、階段の段差を認識し、音声で階段までの距離を誘導するなど、安全な昇り降りを可能にする4本脚の昇降型ロボット開発に成功した。
“盲導犬ロボット”を作るきっかけは、全盲だった祖父の存在だった。『目の不自由な人のために―』と、いつしか考えるようになった飛田。入社当時、副社長の意向により社会貢献の一環として盲導犬ロボットの開発が進められ、飛田に一任されることになった。
しかし、その研究は孤独との闘いだった。「無駄な開発」「そんなものできるはずがない」と社内では冷ややかな声・・。“人の命を預かる”という重責・・。そこに飛田に共感する技術者が現れる。大学時代の後輩の小川博教(33)。小川は、飛田が盲導犬ロボットを開発していることを知り、『自分も開発に関わりたい』と、厳しい採用試験を突破し入社。二人三脚での開発が進められていった。そして小川は、使用者が人や物に当たらないよう障害物を回避するロボットを開発。2人が開発したロボットは、展示会を行う度に会場に人が溢れかえるほど注目を浴びている。
今、飛田と小川の夢は「昇降型」と「障害物回避型」の2つのロボットを合体させること。そのために、互いに切磋琢磨し、試行錯誤の研究が続く。『1日でも早く盲導犬を必要とする人に届けたい―』 若き開発者の挑戦に密着する。
関連コンテンツ
※Youtube,Facebookのリンクは、TBS外部へ移動します