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2012年7月22日放送
  • BS-TBS:7月26日よる11:00〜
  • TBSニュースバード:7月28日よる9:00〜
ナレーター:坂口憲二
赤潮など海の異変を24時間検知する夢の装置『貝リンガル』 〜カイのカイ話をカイ読して、世界中の海の環境を監視せよ!〜
ドリームメーカー:
三重県志摩市 ミキモト真珠研究所 所長/
永井清仁 さん
» ジャンル:自然・環境
» 日付順リスト:2012年7月
『世界の海の環境を見守り、海で生きる人々を助けたい』
「貝の発するメッセージを何とか解読できないか?」 そんな奇想天外な発想から、赤潮など海の環境変化を24時間監視し、異変があれば、携帯端末に直接「タスケテー!」と“貝の言葉”が届くという、夢のような技術を開発した男がいる。ミキモト真珠研究所所長、永井清仁、54歳。「貝」+「言葉(リンガル)」で、名づけて『貝リンガル』だ。
きっかけは、1992年に三重県・英虞湾で起きた“目に見えない”新型の赤潮の発生。真珠を育てるアコヤガイが大量死し、約30億円もの被害が出た。赤潮では貝は死なない、というのが通説・・。いったいなぜ? 苦闘の末、永井らが発見したのが、貝だけを殺す新種のプランクトン「ヘテロカプサ」だった。貝の養殖業全体を揺るがす危機―。それまで、赤潮の発生を正確かつ迅速に把握することは困難だったが、「我が子同然の貝」そして「疲弊する養殖業者」を何とか救いたいという情熱と、「海から教えてもらおう」という謙虚さから、永井は、貝の殻の開閉運動など生体反応を監視するシステムの開発に取り組んだ。
しかし、道のりは平たんではなかった。共同開発者の本城凡夫教授(現香川大学)らとの悪戦苦闘の日々が続く。貝に心電図、貝にひずみ計・・。どれも貝への負担が大きかった。そんな時、「貝は痛くないのか―」という、小さいころから貝に興味を持ち、今も貝を愛し続ける筋金入りの“貝オタク”永井ならではの発想が道を切り拓いていった。
その後、赤潮だけでなく酸素濃度の低下や硫化水素の発生などを伝えるアコヤガイの「言葉」も解読に成功。アコヤガイ以外にもカキ、ホタテ、アサリなど他の貝の言葉の研究も各地で進められている。さらに研究は海外でも。永井は7月、韓国に飛んだ―。
最終的な夢は、『貝リンガルを使って世界中の海の環境を見守り、海で生きる人々を笑顔にすること』。貝と海を愛し、謙虚な姿勢で奮闘する研究者の姿に密着する。

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