どれだけの方がご存知か？
先進国の中で、日本は1歳から4歳の死亡率が事実上最悪だということを…。
子どもの未来を全力で守り続ける、日本屈指の小児集中治療のスペシャリスト、植田育也先生が、その最悪の状態を改善しようと、奮闘している。
現場は、静岡こども病院小児専門集中治療室。通称PICU。
患者は救命救急治療によって、一命は取り留めたものの、ひと時も目が離せない状態の子どもたちがいる。そこで、高度な医療技術を使いこなし、集中治療が施される。植田先生が立ち続ける場所は、懸命に生きようとする子どもたちにとってまさに“最後の砦”。　静岡県こども病院のように、24時間受け入れ可能で、専門医師が治療を行うPICU施設は、日本にたった4つしかない。そこで植田先生は情熱の限り、自らの専門技術を次世代の小児科医に、伝え続けている。
全身にやけどをおった7ヶ月の女の子、けいれんが止まらない6歳の男の子・・・。　PICUでしか診ることができない、傷ついた小さな命に、植田先生は逃げることなく、真正面から向き合っていきます。全ては“もう一度、子どもから笑顔を取り戻すために”。心優しき小児科医の生きざまから見えてくるものとは…。