今、日本各地で広がる竹林被害。その厄介者の竹をプラスチックにしてしまうという四国の発明王がいる。東亜機工社長・田渕国広、66歳。竹には脱臭、殺菌、抗菌作用があるため、きっと役に立つ素材になるはず…そう考えた田渕の中にひらめいたのは、「まず竹から“綿”を作ろう」というもの。　ただ、あの硬い竹からどうやって柔らかい綿に？社員全員からの反対、開発資金の不足など様々な逆境を乗り越え、竹綿製造機を、ついに作り出す。その田渕を支えたのは、妻だった．．．。
その田渕の竹から作り出した綿は今、様々な分野で、反響を呼んでいる。
広がり続ける竹事業。それが・・・「竹プラスチック」。竹からプラスチックを？こんどはどうやって？田渕の更なる挑戦が続く。
その「竹プラスチック」の売り込みに、田渕が訪れたのは、JR四国。　シート、つり革や内装材に「竹プラスチック」を導入。　「竹電車」ができないか？　その田渕の飛び込み営業にＪＲ側は、いったいどう反応するのか？　奇抜なアイディアで日本を元気にしようという田渕の夢は果てしない．．．。