ハイスピードカメラが捉えたのは、野菜洗浄の瞬間。滅多に見ることのできない世界。傷をつけず、キレイに洗えるかどうかで、価格が左右される。そこで、常識を覆す技術を開発したのが、エフ・イーの佐々木通彦社長。旭川の小さな町工場発のアイディアが、日本の農業に、革命をもたらす。野菜の中で、ジャガイモに次いで国内生産量の多い、大根。これまでの洗浄技術では、たやすく折れてしまい、葉付き大根を出荷するには一本一本、手で洗わなければならなかった。佐々木が開発した機械の一つに、大根洗浄機がある。「水の膜」で大根を洗浄するという、独自に生み出した手法。大根に傷をつけず、短時間で大量に出荷する事を可能にした、この新・洗浄機は、各地で大きな驚きをもって受け入れられる。　しかも、機械の導入で、新たな大根の産地まで作り上げてしまったのだ。今や、海外からの注文も後を絶たない。旭川の小さな町工場のひらめき．．。全国へと広がり、農業を変革していく。　そして、その過程には、佐々木社長と苦楽を共にした、九州の、ある農家との熱い友情の物語があった．．．。