音楽の巨人たち〜TBSのライブラリーから、50年ぶりによみがえる〜 #17 ミッチ・ミラー(1965年)“厚生年金ホール”

出演

ミッチ・ミラー、ミッチ・ミラー合唱団、東京ユニオン(演奏)

  • 放送未定

TBSが誇る多彩な映像ライブラリーから、半世紀の時を経て発掘された洋楽・ジャズの巨匠たちの名演をお届けするシリーズ。

第17回は男声合唱団を指揮し、50年代から60年代にかけてポピュラー音楽の大ヒットアルバムを続々と世に放ったミッチ・ミラー。1963年にアメリカNBC制作の音楽番組「ミッチと歌おう」がNHKでオンエアされるや、日本でも一躍お茶の間の人気者に。待望の初来日公演はTBSが独占放送した。

初めての海外公演の一環で、ミッチ・ミラーが羽田空港に降り立ったのは1963年5月8日。「空港での歓迎ぶりにはびっくりしました。あんなに夜おそいのに、沢山のファンの方に来ていただき」−TBSライブラリーに残されていたインタビュー記録が、当時の人気ぶりを物語っている。実はこの前年、アメリカ本国では「ミッチと歌おう(Sing Along with Mitch)」が打ち切りの憂き目に遭っていた。ロックンロールの台頭により、ポピュラー音楽は人気に陰りが出て来ていたのである。「レパートリーに選ぶ曲は、長く人気のある曲、また最近の曲も長続きしそうなものを編曲してやっています。大体ロックなんかは長続きしないと思いますね。顔を赤らめる歌は絶対やりませんが、さりとて“子供用”ではなく家中で楽しめるものにしたいと思います。」名だたるアーティストをプロデュースし、米レコード業界の大立者でもあったミッチに、先見の明がなかった筈がない。ロックを好まざるとも、彼が愛した曲は時代を超えて世界のスタンダードナンバーになったのだから。

「オーディションは声の質、音楽家としての経歴を重視しました。その結果、メンバーの顔は医者か弁護士みたいになってしまいました」とミッチは語っているが、26人のおじさんコーラス団員は皆、なぜかとてもチャーミング。映画でお馴染みの「The Great Escape March」から始まり、「Shenandoah」「Swanee」などアメリカ人の郷愁を誘う楽曲の数々に加えて、「上を向いて歩こう」「荒城の月」を日本語で歌唱。最年少の団員として紹介され、「Down In the Valley」で伸びやかなテナーを披露するのは、なんと「セサミストリート」で長らくボブ・ジョンソン役を務めたボブ・マグラス。見覚えのある方も多いのでは。


※本作は1965年に特別番組「ミッチ・ミラーショー」としてTBSで放送されたものです。

番組基本情報

  • 制作年 : 1965年
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