綾野剛と黒木華を主演に迎え、石井岳龍監督が長年温め続けた企画を映画化。人の胸に寄生する謎の花によって運命を狂わされる男女の姿を描く。世にも美しい“シャニダールの花”を研究する植物学者を綾野剛、研究所のセラピストを黒木華が演じる。ミステリアスな色気に包まれた実力派俳優の演技に加え、人間と花の関係性を描いた大胆で新しい世界観が魅力。2012年公開、翌年モントリオール世界映画祭に出品された。

【ストーリー】
極少数の限られた女性の胸に謎の植物の芽が現れ、世にも美しい花が咲くという不思議な現象が起こっていた。満開時に採取されたその花の成分は画期的な新薬の開発に繋がるとされ、数億円規模で取引されていた。シャニダール研究所に勤務する植物学者の大瀧（綾野剛）とセラピストの響子（黒木華）の使命は、提供者の胸に芽吹いた花を育て、一番美しい形で採取することであった。一途に研究に没頭する大瀧に、人を惹きつける不思議な魅力を持つ響子。花の成長に誘われるように、2人は次第に恋に落ちていくが…。

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