気弱な泥棒と、泥棒とは知らずに家へ招き入れてしまった嫁と姑との奇妙な交流を通して、家族の愛と絆をコミカルに描いたドラマ。互いのへそくりを巡って腹の探り合いをしている嫁と姑を、倍賞千恵子と菅井きんが演じる。また、泥棒を植木等が演じ、三人三様の駆け引きが展開される。舞台は冬の北海道。夫が出稼ぎ中で女2人が残った農家に、泥棒が夫の知り合いと称してまんまと入り込むが…。1981年作品。

【ストーリー】
深い雪の中にひっそりとたたずむ一軒の農家の郵便受けから、町岡（植木等）は封書を抜き取った。中には便箋と2万円が入っていた。それは東京へ出稼ぎに出ている主の市郎（村井洋）から妻ユキ（倍賞千恵子）宛てのものだった。2万円は家の実権を握っている姑の松代（菅井きん）には内緒のお金で、手紙にはこれで40万円ほどになっているはずだと書いてある。町岡は、このへそくり40万円を手に入れるため、市郎と工場現場で一緒だったと言葉巧みにユキに近付き、松代とも打ち解けて信用させた。そして2人の隙を見ては家の中のへそくりを捜し回ったが、どうもうまく見つからず…。

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