橋田壽賀子が脚本を担当し、渥美清が主演を務めたドラマを放送。渥美演じる直太郎は、寡黙な農家の長男。日々、額に汗してみかんを育て、ふるさとを守っている。そんな中、直太郎の母の還暦を祝うため、弟妹とその家族たちが都会から九州の家に帰ってきた。直太郎と妻は精一杯もてなすが、弟妹たちは勝手なことばかり言い出して…。1974年作品。

【ストーリー】
農家の長男として、みかんを育てふるさとを守ってきた直太郎（渥美清）。弟の浩次（前田畠明）と妹の光子（結城美栄子）は都会に出ていたが、母・こと（小夜福子）の還暦を祝うため久しぶりに九州の家に帰ってきた。直太郎の妻・初子（渡辺美佐子）は精一杯もてなすが、浩次たちは勝手なことばかり口にして、挙句の果てにはみかん山を売って財産を分けてほしいと言い出す。結局、ことの怒りが爆発してその話は立ち消えになり、浩次たちも都会に帰っていく。だが浩次たちの無責任な言葉は直太郎たちに動揺を与えていた。ぎっくり腰を患ったこともあり、直太郎は初子や子どもたちのために山を売って町に出ることを考え始める。

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