失明した青年と彼を励ますお手伝いさんの間で育まれる愛を描いたドラマ。水前寺清子がお手伝いさんの知を、また、目の見えない青年・春彦を篠田三郎が爽やかに演じた。遠野家で家政婦を務める知は、2年前に事故で失明した次男の春彦の世話に忙しい日々を送っていた。そんなある日、春彦に縁談が舞い込み…。「渡る世間は鬼ばかり」の橋田壽賀子が脚本、石井ふく子がプロデュースを担当。1974年作品。

【ストーリー】
遠野家の次男・春彦（篠田三郎）は2年前に事故で失明して以来、家に閉じこもりきりになり、性格も暗くなってしまった。そんな彼に元の陽気さを取り戻させようと、遠野家のお手伝いである知（水前寺清子）は懸命にはたらきかける。そんな中、春彦に縁談が舞い込み、相手の娘が家を訪れる。知は素直に会おうとしない春彦を叱りつけるようにして見合いをさせるが、春彦の母・弘子（乙羽信子）にはこの行動はあまり好ましく受け取られなかった。やがて無事に縁談がまとまって知はホッとするが、同時になぜか悲しみを覚える。その頃、知は出入りの植木屋の息子・俊吉（新克利）からプロポーズされる。知はそれを承知したが、春彦のことが気がかりで…。

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