千変万化の黒頭巾が悪党たちをなぎ倒す痛快娯楽時代劇。チャンバラ映画の金字塔として名高い同名作の平成版。老中・田沼意次とその長子・意知が悪徳商人と手を結んで私腹を肥やし続ける一方、江戸には快傑黒頭巾が現れ、悪人たちを一刀両断で駆逐していた。やがて意知らは黒頭巾狩りを始めるが…。史上4代目の快傑黒頭巾を高橋英樹が熱演！萬田久子、堤大二郎ら豪華キャストが脇を固めた。1990年作品。

【ストーリー】
時は江戸時代天明年間。老中・田沼意次（長門裕之）の周辺では賄賂が行き交い、武士の誇りは失われ、金がすべての世と化していた。意次の長子で大目付の意知（河原崎健三）も金のために役職を乱用し、逆らう無実の町人を罪に落とすなど朝飯前だった。悪徳商人と手を結び、私腹を肥やし続ける田沼父子の前に立ちはだかったのが、人呼んで快傑黒頭巾（高橋英樹）。風のように現れて悪人たちを駆逐する正義感ぶりは翌日のかわら版をにぎわし、町人たちに希望を与えていた。裏長屋で細々と暮らしているおりつ（安永亜衣）や、かわら版屋の伊太郎（堤大二郎）、浪人の山中源兵衛（高橋英樹）たちも、黒頭巾の活躍に拍手を送っていた。見事な太刀さばきを見せる黒頭巾とは対照的に、源兵衛は刀嫌いで腰に何も差しておらず、口入れ屋の女主人・おもん（萬田久子）に仕事の口を頼むときも刀を使う仕事は一切できない情けない浪人だった。しかし、この源兵衛こそが黒頭巾の正体だった。あるとき、黒頭巾の存在を煙たがる意知は隠し目付の九十郎（綿引勝彦）に黒頭巾の正体を暴くよう命じる。同じ頃、意次は源兵衛たちの住む裏長屋一帯に船着場を作って、商人たちと私腹を肥やそうと企んでいた。意次は賄賂で火附盗賊改方に任命された宮地市之進（伊吹剛）を使って、裏長屋に住む町人たちを立ち退かせようとするが、町人たちは猛反対。強引な意次は裏長屋に火を放つよう命じる。

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