河合その子主演。希望と挫折、期待や失望など、誰もが通り抜けてきた青春の1コマを、多感でナイーブな若き俳優候補生たちの姿を通して描く。河合その子が俳優を目指す短大生を好演しているほか、原田貴和子、相築彰子らが悩める青春群像劇にチャレンジ。共演には、原田芳雄、市毛良枝、佐々木すみ江、原保美、白川和子ら演技派俳優も顔を揃えた。1986年作品。

【ストーリー】
短大生の由美子（河合その子）は、中学の時に結核を患って以来弱気になってしまった自分を変えてみようと、俳優養成学校に入った。だがアルバイトをしながら真剣に役者を目指している同期のみどり（原田貴和子）や早苗（相築彰子）の姿を見るたびに、由美子はなんとなく通っている自分の甘さを痛感していた。やがて、本気で俳優を志そうと決心した由美子は、「短大を辞める」と実家に電話を入れる。養成学校に通っていたことも内緒だっただけに、父親はカンカンになり、仕送りを止めてしまう。慣れないコンパニオンのアルバイトをしながら、由美子はレッスンに精を出し始めるが、そんな矢先に、財政難で学校が閉鎖されるという噂が流れ出す。

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