湯けむり人気シリーズ第12弾。早乙女千春は、早乙女財閥の令嬢でありながら、ドリーム観光の添乗員をしている。素敵な男性との出会いを夢見る、花の独身女性。
今回の舞台は日本三景の一つ松島と仙台。千春は大浦龍宇一扮する好みの二枚目加賀美に一目ぼれし、勇んでバスに乗り込んだ。だが、天敵の須藤も一緒になってしまい、良いムードを邪魔されてしまう。
そんなツアーの一日目。客の一人が謎のダイイングメッセージを残して殺された。そのメッセージの意味するものは何なのか…。千春の推理が冴える。

【ストーリー】
早乙女千春（名取裕子）は、執事、神崎慎太郎（沼田爆）の姪の娘、三人を連れて遊園地に遊びに行く。しかし、わがままな三人に振り回され、その上、警備員たち（ダチョウ倶楽部＝肥後克広、上島竜兵、寺門ジモン）に 誘拐犯と決め付けられ、閉口してしまう。
頭痛薬を買うために立ち寄った薬局で現れた店主、加賀美文彦（大浦龍宇一）は、千春好みの二枚目、しかも子供嫌いの独身と知り、運命の出会いを感じる。しかも文彦が客を招待し、松島へのバスツアー旅行を計画していることが分かり、自分が添乗員を買って出る。だが、思わぬ邪魔が入った。天敵の須藤正次（蟹江敬三）も同行することになったのである。須藤は最近見合いをして惚れてしまった未亡人、小田切早苗（二宮さよ子）とその息子、亮介（大柴邦彦）をツアーに招待し、仕事ぶりを見せたいと企んでいたのだ。
須藤には千春は邪魔だが、千春は須藤を立てると約束し、なんとかツアーに同行する。
さて、バスは仙台市内を巡る。乗客は文彦と早苗親子、他に中年の赤司英明（中山仁）とその愛人、中村若菜（矢部美穂）、本並夫婦（土屋大輔、鷹城佳世）。そして仲のよい母娘のペア三組、戸田山昌代・広美（山口美也子・矢部美佳）、松岡伸子・真理（円城寺あや・広澤草）、植木葉子・静香（重田千穂子・片山佳）だ。
にぎやかに始まったツアーの一日目。赤司が深夜何者かに殺されてしまう。宮城県警刑事・三ッ沢俊（篠井英介）は現場に残された「女」という謎の血文字に注目して捜査を開始。ツアー客の女性のアリバイを調べる。
次第に客たちの秘められた過去が明らかになってゆく…。

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