渡瀬恒彦主演「ザ・公証人」シリーズ第1弾。ノーネクタイにリュックを背負って、自転車で街を駆け巡る。困った人を見逃せない、人情味あふれる公証人・真山壱成を渡瀬恒彦が演じる。公証人とは法務大臣の任命によって選ばれる国家公務員で、公正証書の作成を行なう者。真山は元敏腕検事で今は公証人をしているが、殺人事件に巻き込まれ真犯人を探すことになる。また、ペットに遺産を残したいという依頼も舞い込んで、知恵を絞る…。
親しみやすい真山のひげは渡瀬本人のアイデアによるもので、刑事役とはまた違った魅力を見せている。蟹江敬三、竹内都子、犬塚弘、鶴田忍、野村昭子らの共演も見どころだ。
【ストーリー】
真山壱成（渡瀬恒彦）と天野正直（蟹江敬三）は、一緒に公証役場を構える公証人。真山は元敏腕検事で、天野は法曹界のエリート一家の一人で元判事。公証人としては変わり種の二人だ。この頃、近所では連続通り魔事件が発生しており、助手の稲葉里美（竹内都子）と岡本麻衣（梶山妙子）は怖がっている。
そんな折、ホステス・水谷加奈子（沖直未）が客の北川聡平（鶴田忍）を連れて現れた。加奈子は店に対する北川の借金について、公正証書を作成してほしいと依頼。だが翌日、北川は何者かに金属バットで撲殺されてしまう。警察は通り魔との関連を見据えて捜査を開始。北川には多額の借金があり、税理士の吉澄達夫（藤田宗久）は返済のため奔走する。そんな中、北川の姉・柳瀬千代子（野村昭子）は飼いネコの世話を条件に北川の息子・秀平（吉田智則）に家と土地を譲りたいと言い出す。だが、そのことは秀平と千代子の実子・明（松澤一之）の間にトラブルを生み、秀平が警察に連行される事態に発展。その後、北川殺害の凶器が秀平の物と分かり、警察は秀平を容疑者との見方を強めるが、不審に思った真山は独自に捜査を開始する。

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