大佛次郎の戯曲を寺内小春が脚色した大型時代劇スペシャル「三姉妹」。幕末から明治にかけての動乱期。時代の波に弄ばれながらも、強く、逞しく、自分の人生を生き抜く美しい三姉妹と周囲の人々の愛憎と生と死を描く。若尾文子、大原麗子、浅野ゆう子が美しい三姉妹を演じる。小林桂樹、西城秀樹、竹脇無我ら豪華キャスト、そして出演者からも驚きの声があがった大型セットを駆使した華やかな映像が、三姉妹にさらなる彩りを添えている。

時は幕末。とある旗本の家に、むら（若尾文子）、ゆき（大原麗子）、るい（浅野ゆう子）という美しい三姉妹がいた。今はそれぞれが然るべき武家に嫁いで幸せに暮らしているが、ゆきの場合は少し複雑な事情を抱えていた。ゆきと結婚するはずだったのは、現在の夫・三沢半之丞（林与一）の異母弟・青江金五郎（西城秀樹）だった。しかし、その金五郎が他人の罪をかぶる形で遠島の身となってしまった。それから2年の後、兄弟の父・三沢平左衛門（小林桂樹）の希望もあって、ゆきは半之丞のもとへと嫁ぐことになったのだ。
結婚後も互いに行き来をするなど仲の良い三姉妹だが、ゆきが半之丞のもとへ嫁いで1年後、それぞれ夫の勤めの都合で三組の夫婦は江戸を離れることになった。そんな折、金五郎が赦免となり、江戸に戻ってくるとの知らせが入る…。

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