日曜劇場「煙の王様」(昭和37年度芸術祭賞文部大臣賞受賞作品)

出演

菅井きん、佐々木功、市川好郎、相原ふさ子、榊原秀春、北島マヤ、上野富紀雄、青柳直人、山田稔、新保晴文、河野秋武、如月寛多、藤原釜足、戸浦六宏、八木俊郎、天草四郎、川路夏子、小松方正、梅津栄 ほか

  • 放送未定

たくましい生活力で、自分の進む道を切り開く現代っ子を川崎の工場街をバックに描いた、昭和37年度(第17回)芸術祭賞文部大臣賞受賞作。テレビドラマは生放送が当たり前だった昭和30年代当時、全編フィルム撮影で制作された。舞台は川崎市の埋立地に林立する煙突群と、その頂から無定形に広がる煤煙で覆われる工場地帯。主人公は“ポパイ”と仲間から呼ばれており、働くことが大好きな少年・三明。彼が巨大な産業の中で、希望を失った大人たちとは無縁なたくましさで自由奔放に行動する。そのエネルギッシュな行動と素朴な夢を通じて、原形的な労働者の魂を一篇の映画詩として描き出している。
演出は「ウルトラQ」「ウルトラマン」などを手掛けた名プロデューサー・円谷一が担当。ポパイ役には映画「キューポラのある街」に出演した名子役・市川好郎。芸術祭賞のほか第2回日本テレフィルム技術賞も受賞している。

【ストーリー】
4人兄妹の次男で、父を6年前に亡くし、母・加代(菅井きん)らと5人で暮らす百々山三明(市川好郎)。百々山家は、埋立地の工場敷地内にある廃棄処分された旧三等列車を改造した簡易住宅に住んでいる。三明は、仲間から“ポパイ”と呼ばれている元気者だ。ある日、長男の一彦(佐々木功)が工場で怪我をして足が不自由になってしまう。工場に復帰できなくなった一彦は、職安からわずかな失業保険をもらってぶらぶら暮らす日々を送る。しかしポパイはくよくよせず、スクラップ工場の臨時工になって日給230円を稼ぐ身となった。そんなポパイにも悩みが持ち上がる。工場の施設課の木村(戸浦六宏)という男がやって来て“引込線の拡張工事のため簡易住宅から立ち退け”と言ってきたのだ…。

番組基本情報

  • 制作年 : 1962年
  • 全話数 : 1話
  • 制作 : TBS
  • ディレクター・監督 : 円谷一
  • 脚本 : 生田直親
  • その他 : ※モノクロ作品
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