俄(にわか)−浪華遊侠伝−(木下惠介・人間の歌シリーズ)

出演

林隆三、藤村志保、大谷直子、吉川雅恵、斉藤理花、七尾伶子、初音礼子、白木みのる、芦屋雁之助、原知佐子 ほか

  • 放送未定

実在した幕末の侠客・明石屋万吉の激しく雄々しく、それでいてなにやらおかしくもある生き方を描いた度胸日本一の物語。“俄”とは、路上などでやる即興喜劇のこと。意気に感じる人生、損得を考えない潔さ、負けるが勝ちの人生哲学で、華やかに、精いっぱい生き抜いてきた万吉。しかし、世間はそんな彼の正義感を利用するようになる。そして、明治維新という巨大な歴史の歯車の中で彼が晩年に抱いたのは、“おれの一生は、俄やったやないか”というホロ苦い感慨だった…。万吉を演じるのは林隆三。そして、万吉のやんちゃぶりをいとおしく見守った年上の芸者・小左門に藤村志保が扮する。ドラマは小左門の思い出話の形式で展開され、藤村が出演と同時に初のナレーションを担当している。

【ストーリー】
幕末のころの大阪、万吉11才。父が万吉と万吉の母、妹を捨てて姿を消した。父が貧乏に負けて逃げたと考えた万吉は、金をかたきだと思った。その金を、御法度に触れないで、命を捨てる覚悟でとってやる…それが、母と妹を養わなければならなくなった万吉の考えたことだった。そうして始めた商いが、世にもおかしな“どづかれ屋”だった。子どもがやっている博打の盆ゴザに身を投げ出して寺銭をかき集める。あとは、殴られようと蹴られようといっさい逆らわず、銭を懐にねじ込むだけ。万吉には、ご法度の博打の金を奪うのは悪ではない、という子どもなりの理屈があったのだ。そしてその夜、万吉は北野新地で芸者をしている小左門(藤村志保)と出会う。

番組基本情報

  • 制作年 : 1970年
  • 全話数 : 13話
  • 制作 : TBS/木下プロダクション
  • プロデューサー : 木下惠介、飯島敏宏
  • ディレクター・監督 : 鈴木利正、井下靖央
  • 原作 : 司馬遼太郎
  • 脚本 : 山田太一
  • その他 : ※司馬遼太郎の「遼」は正式には、点が二つのしんにょうです。システムの都合上「遼」となっております。 ※番宣写真はモノクロですが、本編はカラー作品です。

エピソードリスト

#1

#1

幕末のころの大阪、万吉(岡本隆成)11才。父が万吉と万吉の母、妹を捨てて姿を消した。母と妹を養うため、万吉は世にもおかしな“どづかれ屋”をはじめるのであった。

#2

#2

万吉(岡本隆成)は、どづかれ屋”をはじめてひと月も経たぬうちに、大阪の悪童達から恐れられる存在になった。“どづかれ屋”は、あきないが成り立たなくなってしまった。

#3

#3

万吉(林隆三)が村預けになってから五年の歳月が過ぎた。その万吉が夏のある日、無罪放免、それも母親を養おうとして罪を犯した孝子としてお上から表彰された。

#4

#4

万吉(林隆三)のところへ、大阪でも指折りの遊侠の親方雁高(辰巳柳太郎)が、命仕事を頼みにきた。雁高の訪問に感激した万吉は、どんな仕事でも引きうけると約束した。

#5

#5

堂島の米相場をたたきつぶした万吉(林隆三)は、いまや京や堺まで度胸日本一とうわさされる男になった。ある夜、万吉は小左門(藤村志保)と結ばれる。

#6

#6

万吉(林隆三)は、大阪東町奉行の久須美佐渡守(島田正吾)にたのまれて、囚われの身である野々山平兵衛(二谷英明)を探すために、牢をひとつひとつ巡っていた。

#7

#7

幕末の動乱が京、大阪の町人たちの暮らしをおびやかす中、万吉(林隆三)はまたしても命を張る仕事を持ち込まれる。大阪の四分の一の地区を警備するという大仕事であった。

#8

#8

万吉(林隆三)の子分四人が、大阪に潜入した七人の浪士に切り殺された。万吉はカタキを討つことを誓い、逃げる一味の行方を追った。

#9

#9

御用盗の一味をつきとめた万吉(林隆三)は、逃げる七人を宿に追いこんだ。一味が火をつけて逃げるのを恐れた万吉は、子分たちに宿を包囲させ、単身で斬り込みを決行する。

#10

#10

元治元年、長州軍が幕府軍との交戦に敗れると、その敗残兵が続々と大阪へ落ちてきた。万吉(林隆三)は、幕軍の大阪城代から落武者を見つけ次第斬るように命じられる。

#11

#11

万吉(林隆三)は長州の落武者をかくまったため、幕府に命を狙われた。一柳藩の建部小藤治(花沢徳衛)が万吉を京へ連れ出し、新撰組が斬るという筋書きであった。

#12

#12

いったんは新撰組に捕らえられた万吉(林隆三)であったが、一柳藩にはその士籍がないという理由で釈放された。大石鍬次郎(三上真一郎)と三人の部下は万吉の後をつける。

#13

#13

徳川幕府の大政奉還から二ヵ月。京都にいる薩長兵と大阪の徳川兵は一触即発の状態にあった。ある夜、万吉(林隆三)は一柳藩の仕置家老・山田捨馬(渡辺文雄)に呼ばれる。

さらに読み込む

TBS1 TBS2