12/3三大世界タイトルマッチ
IBFから出された「亀田大毅選手は王者に留まる」という記者会見について

*(事態の経緯)
12/2に行なわれた前日計量において、IBF世界スーパーフライ級王者・亀田大毅(亀田)との2団体(IBF&WBA)統一戦に臨むWBA世界スーパーフライ級王者のリボリオ・ソリス(ベネズエラ)が1.1キロの体重超過で失格となり、WBA世界タイトルを剥奪されました。
しかし、計量前日(12/1)に行なわれた調印式において試合自体はIBF&WBA両承認団体、及び両陣営により契約が交わされていた事により、当初の予定通りにIBF&WBAの2団体統一戦として行なわれました。
また、調印式後に行なわれたIBF/WBA王座統一戦使用ルールに関わるルールミーティングにおいて、以下の内容のルールが両団体&両陣営で同意された事を、TBSとしてはJBCに確認していました。

(JBCから入手した、IBF/WBA王座統一戦使用ルールより抜粋)
※ ウエイトは115ポンド(52.1kg)迄とする。但し、ウエイトがオーバーしている場合には2時間の猶予が与えられる。
(a)もし一方が2時間の猶予内に正規のウエイトにすることができない場合には、正規のウエイトの者が勝てばこの者がチャンピオンとなり、オーバーウエイトの者が勝てばタイトルは空位のままとする。
(b)両選手ともオーバーウエイトの場合には、この試合はタイトル戦として認定しないものとする。

上記ルールに基づき、試合は亀田大毅が勝てば王座統一、敗れれば両王座とも空位となり、
引き分けの場合は亀田大毅がIBF王座のみ防衛という事を確認し、この事はTBSも新聞各紙も含め、全てのメディアが試合前日から報道してきました。

そして、12/3に大阪にて行なわれた「IBF/WBA王座統一戦」の試合結果は、亀田大毅選手の1-2での判定負けという結果に終わりました。
当日の生中継内においては、このリングアナの発表を受けて、亀田大毅選手のIBF王座陥落というように伝えました。

しかし試合終了後「IBFのスーパーバイザー」リンゼイ・タッカー氏が突然会見を行い、「元々IBFのルールでは、契約体重が成立していない場合には負けても王座から陥落しないという取り決めだった。よって、亀田大毅選手はIBFの王者のままである。
昨日はソリスの計量失敗で混乱し、誤った情報を流してしまった事を謝罪します。」と謝罪会見を行ないました。

TBSとしては、試合中継内&各ニュース番組内においても、調印式後に行なわれたルールミーティングの情報を元に試合結果による王座の移動条件を伝えてきました。

亀田大毅選手がIBFの王座にとどまることについて、JBC(日本ボクシングコミッション)は「IBFが認めるなら、JBCは従うしかない」と説明。防衛回数に数えるかどうかは明言されませんでした。