STORY[あらすじ]

第9話 2010.6.13 ON AIR

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(写真)

清瀬直弘(三浦友和)宮本祐理(マイコ)が実は父娘だということがわかり、直弘・祐理の共犯説は消えたものの、直弘のアリバイを覆す証言が出てきた。
証言者は、清瀬の会社「清瀬ビルサービス」の税理担当・岸田要作(笹野高史)の息子、克哉(速水もこみち)だ。
事件の起こった4月13日、夜6時半頃に、清瀬の社長室に直接電話をかけたが出なかったというのだ。祐理が証言した「6時から9時まで一緒にいた」という清瀬のアリバイがなくなったことになる。
加賀(阿部寛)松宮(溝端淳平)に問い詰められ、清瀬はその時間は一人で倉庫にいたと告白する。倉庫の鍵が開いており、点検に行ったところ洗浄液を倒してしまい、30分ほどかけて清掃、整理をしていたという。しかしそれだけの時間があれば小伝馬町で峯子(原田美枝子)を殺害して戻ることも可能だ。

証言者の岸田克哉の部屋に改めて話を聞きにいく加賀と松宮。その部屋はとても豪華で、子供のお気に入りのヒーロー「ダイヤマン」の限定品フィギュアは30万円もしているが、克哉は子供のためなら安いものだという。
しかし、子供と約束していた発売日当日の13日は、夜8時半まで接待だったために買えなかったらしい。子供思いの克哉がなぜ約束を破ることになったのか…加賀たちは克哉の足取りを調べ始めた。

店員の話では「ダイヤマン」フィギュア発売当日、克哉は6時過ぎに店に来たものの、取り置きだけして購入は翌日14日だったという。
再度克哉に確認しても、かたくなに店に行ったことを否定する。
店は事件現場からも近く、アリバイもない…一体克哉は何を隠しているのか。事件と関わりがあるのだろうか?

克哉は直弘より峯子と親しかったと言っていたが、弘毅(向井理)の話では克哉が学生の頃、峯子が英語の家庭教師をしていたという。しかし、清瀬の社長室の直通番号を知っており、わざわざ電話をかけるほどの用事があるということは、直弘ともそれなりに親しいのではないか。そして清瀬に「あのことは黙っていてくれ」と頼む克哉。この二人には、共に隠さなければいけないことでもあるのだろうか…

克哉が家で息子とともにコマを回して遊んでいるところに、またしても加賀たちがやってきて、最後に峯子に会った日をたずねると、6年前に子供が生まれたときだという。しかし、転居のお知らせを受けとっており、峯子の新しい住まいを知っていた。清瀬はその住所を知らなかったと言っていたが、克哉から聞いて、知っていた可能性もあるのではないか?

克哉とともに昼食をとることになった加賀。昼とは思えないほど豪華なレストランでの食事だった。経理部の克哉がなぜ接待に出たり、贅沢な生活が出来るのか…克哉は投資事業をしていて、億単位で儲けているという。接待といってはいるが、実際は投資家同士の情報交換の場だという。だから、子供には何でも買ってあげる「かっこいいパパ」でいられる「勝ち組」だというのだ。
清瀬への電話についてたずねると、二ヶ月に一度くらい仕事で連絡を取っているという。

警察は、清瀬の監視を続けていた。頻繁に人形町を訪れるようになった清瀬は、ある日「ドールタウン」を手に、人形町を散策していた。記事にあった「黒茶屋」に行ってみると、そこには亜美(黒木メイサ)がおり、峯子がこの町に引っ越してきた理由を知る。

松宮は清瀬の会社で、克哉の目撃情報を得た。一方、加賀も小伝馬町の峯子のマンションに克哉が出入りしていたことを突き止めた。よって、克哉は事件当日の昼間に峯子に会い、夜「ダイヤマン」フィギュアを買いに行っていたことになる。そして、翌日14日には清瀬との間で現金の受け渡しが行われていた。清瀬と克哉は共犯なのだろうか?これまでの捜査から、犯人は峯子と親しかった可能性が高い。肝心なことを話さない清瀬、現金の受け渡しについても知らないとしか答えない。

加賀は、克哉の家にあった回らないコマがひっかかっていた。
人形町の雑貨屋でコマを買い付属の紐を鑑識に回すとそれは「組み紐」で、凶器となった「撚り紐」とは別の種類だという。

松宮は新たに従業員の長井から、清瀬が6時半に倉庫にいなかったという情報を得る。長井が倉庫に入ったことは、ほかの社員によって目撃されている。倉庫へ行ってみると、そこには凶器と同じ「撚り紐」があった。果たしてこれは凶器なのか?会社の経営が傾いてきたところに、峯子が慰謝料を請求しようとしているのを知った清瀬が峯子を殺害したということか?
一体、誰がどんな嘘をついているのか。自分を守る嘘、他人を欺く嘘、他人をかばう嘘。加賀恭一郎がその嘘を解き明かすのは間もなく――――

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