TBSテレビ・毎日新聞社2015年・戦後70年共同プロジェクト「千の証言」



[ 千の証言・投稿 ]
東京都大田区・男性(77)


敗戦69年を顧みたTBSのドラマ「遠い約束〜星になったこどもたち」(2014年8月25日放送)をテレビで見て、不安に想(おも)い、ペンをとった。

私は77歳の戦争難民の一人だ。満州・牡丹江に生まれた。終戦時は、ハルビンの花園小学校に通っていた。そこを追われ、大連で正月を2回過ごして、佐世保の港にやっとたどり着いたのは、昭和22年2月だった。寒く、おにぎりは冷たかったが、うれしかった。

世界各地の戦争が多くの難民を出して居る。特に女性や子供達が心で願うは、毎日の十分な食事であろう。ひもじいと辛(つら)く、生きることも難しくなる。私も大連で、お粥(かゆ)しか食べられず、ひもじい思いをした。今の日本人は、食生活がぜいたく過ぎて問題である。日本は負けた国で、おごりを見せる国ではないと考えさせられる日々だ。


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