現場レポート

そして本番。気持ちを集中させ、役に入り込む皆さん。パチンという乾いた音がスタジオ中に響きます。スタッフ一同が息をのむ中、撮影は無事終了しました。…… シリアスなシーンの撮影は、演者さんのみならずスタッフさんたちも緊張を隠せません。

しかーし !!!!!　そんな緊張したシーンの撮影だったはずが……。頬を叩かれた後、塔子さんが飛び込んで来て、コウイチ少年に何があったのかを尋ねるシーンがありました。理由を聞いて、コウイチ少年に謝るように促す塔子さん。そして幸博さんにも「謝っとかないと、大人になってから仕返しされるよ」とキツイひと言が飛びます。その後、台本には、「…… おい、勘弁してくれよ」というセリフが続くのですが。

幸博さん、そのセリフのニュアンスをカメラリハーサルを行うたびに変えていくんです。いわゆるアドリブというやつなのですが、最終的にはこの元のセリフが「勘弁してくださいよ」になり、演技を見守っていたスタッフさんたちの笑いを必死に堪える姿がとても印象的でした。 ( → )