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2009年1月24日(土)よる7時スタート(初回2時間スペシャル)

インタビュー

Vol.07 大東俊介 (小日向剛 役)

『RESCUE〜特別高度救助隊』の脚本をはじめて読んだときの感想を教えてください。

「これは大変なドラマになるな…」 と、直感しました。
僕は脚本を読んだとき、いつも 「こんな段取りで、こう撮って、こんな映像になるんだろうな」 というイメージを自分なりに描くのですが、今回は規模が大きすぎてそれが一切できませんでした。
爆発や火災など危機的状況のなかで芝居をするシーンが多いので、「これどうやって撮影するんだろう?」 と、演者として不安になったほどです。
いざクランクインしてみたところ、本当に火を焚いて、本物の防火服を着た僕たちが炎に囲まれながら演技をすると聞いて、「本気で消防士の仕事を再現しようとしているんだ」 と、びっくりしましたね。
もちろん僕も、常に本気で演技をしていますし、どの仕事でも 100% の力を発揮していますが、今回はスタッフも監修に来てくださっている SR の方々も、関係者全員がこのドラマを本気で作ろうとしている迫力と意気込みを感じました。
ですので、僕もその熱意に精一杯応えられるよう小日向剛を演じてきたつもりです。
このドラマはクランクイン前の事前訓練から本格的でしたし、僕自身もこんなにガッツリひとつの職業を演じるのは初めてでした。
撮影現場で、SR の方々とたくさん話をさせていただきましたが、彼らの存在は小日向剛が目指す将来像でもあるので、直に会話を交わせたことで、演技の方向性がたてやすかったですし、小日向剛という人物に感情移入しやすかったです。
SR の方々との付き合いが親密になるほど、演技にもリアリティがでてきましたし、作品に対しても小日向剛に対しても思い入れが強くなっていきました。
その意味で、『RESCUE〜特別高度救助隊』 は僕にとって全身全霊を捧げて作ったドラマという感じですね。

演じている小日向剛の人物像を教えてください。

感情の起伏が激しくて、喜怒哀楽の感情がすぐ MAXに 振り切ってしまう男です。そのせいでいつもトラブルメーカーという感じですね。
でもそれは場を乱したいわけではなくて、「SR になりたい」 というまっすぐな気持ちだけで行動しているため、つい何に対してもムキになってしまうんですよ。
僕も小日向剛に似ている部分が多いと思います。まあ、彼ほど激しく感情を爆発はさせませんが (笑)、演じるということに対してとことんムキになって取り組むことがありますから。
そうは言っても、難しいキャラクターでもありました。
それでいつもリハーサルで、監督に自分の感情の上限を見てもらっていましたね。
喜怒哀楽の MAX 状態と言うか、「ここまでやっちゃっていいですか?」 という確認。
怒鳴ったり、掴みかかったり、大地たちを睨みつける目つきだったりを、『こんなにキレまくってもいいのかな?』 と半分不安に思いながらリハーサルをしてみると、大概、監督からは OK が出ました。
クランクインしたときから、「どうせ演じるなら MAX までやって、監督の指示で徐々に抑えてもらおう」 と思っていて…… でも監督からは抑えられるどころか、「もっとやっていいよ」 と発破をかけられました。それぐらい喜怒哀楽の激しい男なんですよね。
僕自身も、小日向剛という男を小さくまとめたくなかったので、ちょうど監督の意向と僕の想いが一致したという感じです。

スーパーレンジャー役を演じるにあたっての役作りを教えてください。

彼らの災害現場での存在の意味とか、オレンジの誇りを本物の SR の方々から直に伺ったことで、僕自身も素直に 「SR ってすごいなぁ」 と憧れることができました。
制服のオレンジ色が少し見えただけでも、災害現場の要救助者はものすごく安心すると思うんですよね。その存在感・存在意義を理解できたことが、役作りにすごく役立ちました。
体力作りに関しては、現場での休憩時間や空き時間で筋トレを続けてきました。
むしろ自宅では、筋トレをやらないんですよ。
僕は現場に入ると一切気を抜かないタイプで、朝から晩まで演技に集中していますので、逆に自宅ではリラックスするように心がけています。
メリハリをつけることで、体調やモチベーションの管理をしてきました。そのおかげで、最後までパワー全開の小日向剛をお見せすることができたと思っています。

視聴者へメッセージをお願いします。

僕たち候補生をはじめ、横浜消防の皆さんやスタッフ一同の気持ちがぎゅっと凝縮されたドラマです。
命の大切さや 『守られる者と守る者』 の葛藤などがリアルに描かれているので、観終わったあともたくさんの想いが残ると思います。
普段は目の前にいないけど、危機が迫ったときには必ずオレンジの制服で現れてくれる、そんな人たちに焦点をあてたドラマです。
僕は一度見たら目が離せなくなったので、皆さんも最終回まで欠かさず観てくださいね。

(photo)