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2009年1月24日(土)よる7時スタート(初回2時間スペシャル)

インタビュー

Vol.06 石黒英雄 (井川省吾 役)

『RESCUE〜特別高度救助隊』の脚本をはじめて読んだときの感想を教えてください。

正直に言いますと、「これは撮影がつらいだろうなぁ…」 というのが、一番はじめの感想でした (笑)。
脚本に 『濃煙のなかを検索する候補生たち』 とたった一行しか書いていないシーンでも、「この一行を表現するために、どれくらいの時間を要するのかなぁ」 といろいろ想像しましたし、セリフを言うまでの芝居が長いだろうなという覚悟をしました。
実際、クランクインしたら覚悟したとおりのスケジュールで (笑)、早朝5時から夜中12時まで、中丸くんたちと毎日撮影をしています。でも気の合うメンバーばかりなので、長時間一緒にいても楽しく過ごせていますよ。
あと僕たち若い候補生たちと、山下真司さん演じる大八木教官や石黒賢さん演じるスーパーレンジャーの徳永克己といった大人たちとの人間模様がとても印象的で、これらのシーンは撮影が楽しみでした。

演じている井川省吾の人物像について教えてください。

根っからの女好きで、他の候補生よりも率先して女性にアタックしていきますけど、その熱意のわりにはあんまりヒットしないという男です (笑)。
ある意味、どこにでも居る典型的な20代の若者だと思います。
候補生でこれだけ女好きっていうのも、めずらしいキャラクターかもしれませんが、今回のドラマではそんなに重要な性格設定ではないので、緊迫した災害現場のシーンのあとの息抜き要素だと思って、僕自身も楽しく演じています。
やはり井川省吾という男の根底にある、「スーパーレンジャーになりたい」 という情熱をどう演じていくかに重点を置いていますね。
他の候補生と比べたら、一人だけちゃらちゃらした男に見えるかもしれませんが、オレンジに憧れる気持ちや消防士としての自分を成長させたいという根性は、誰にも負けていないと思います。
とくに彼には、足の不自由な妹・美香 (金澤美穂さん) がいて、彼女のためにもスーパーレンジャーにならなくてはいけないという覚悟があるし、そんな妹想いの面や自分の努力を周囲に見せない男気もある。言い換えればシャイで意地っ張りな男なんですね。
あと、井川省吾の近くには大東俊介くん演じる小日向剛という喜怒哀楽の激しい男がいつもいるので、逆に僕はできるだけテンション低めのそっけない態度をとるように心がけています。
ちょうど対照的なキャラクターが隣にいることで、井川省吾のキャラクターや立ち居地がクリアになっていると思います。

スーパーレンジャー役を演じるにあたって気をつけていることを教えてください。

スーパーレンジャーと聞いても、普段テレビでやっているドキュメンタリー番組程度のイメージしかなくて、どういう使命を背負って、どんなことをしている仕事なのか具体的にはわかりませんでした。
でも撮影現場に入ってから、毎日のように本物のスーパーレンジャーの方々に話を伺って、肉体的にも精神的にもものすごくツライ仕事だと感じました。
“人命救助” という行為を、正直に言って僕はもっと軽く考えていたし、消防の仕事への理解も甘かったなと、反省したほどです。
スーパーレンジャーという職業が背負う多くのつらさや社会的重責感なども、ちゃんと伝えねばと、常に気持ちを引き締めて演技をしています。
その他、とにかくスタント無しのハードな撮影なので (笑)、怪我をしないことを一番に気をつけています。そのために、撮影前のストレッチは念入りにしていますね。
あと寒い時期でもあるので、体調を崩さないようビタミン剤とかヨーグルトとか豆乳とか、身体に良さそうな食べ物をコンビニで買って、毎日摂るようにしています。

視聴者へメッセージをお願いします。

僕が演じる井川省吾という男を通して、スーパーレンジャーという職業を多くの方に伝えていきたいと思っています。  このドラマを見ることでたくさん感動したり、たくさん刺激を受けたりして、視聴者の皆さんに元気になってもらえたらうれしいですね。  もし今、仕事や勉強、その他の大事なことを止めようと悩んでいる人がいても、「あいつら (候補生たち) と一緒に、自分ももう少し頑張ろう!」 と思い直してもらえるような、熱いやる気をお届けしていきたいです。

(photo)