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2006年07月24日
 文化系高校生にも熱い夏〜第1回『映画甲子園』開催

今朝のリポートは泉貴子が担当しました。

「映画甲子園2006」とは
7月もあと1週間。高校野球の夏の甲子園に向けて各地区の代表校が決まり始めていますが、今年は映画の世界でも甲子園のようなイベントが開かれます。その名も「映画甲子園2006」http://www.eigakoushien.jp/。NPOが主催し、経済産業省や文化庁の後援も受けるこの「映画甲子園」、一体どんな企画なのか、発起人の大槻貴宏さん(短編映画館トリウッド代表、ポレポレ東中野支配人、映画プロデューサー)に伺いました。

「簡単言えば高校生のための映画祭です。今年は初年度ながら、全国32都道府県から合計32本の自主制作映画の応募がありました。このうち20本程度が一次審査を通過して、8月12日から下北沢トリウッド、ポレポレ東中野、さらに大阪や名古屋の映画館でも一般公開されます」

一次審査を通過すれば東京、大阪、名古屋で一般公開、さらにこの中から観客の投票と審査員(映画監督、プロデューサー、小説家、社会学者など錚々たるメンツです)の選考により、5作品程度の優秀作が選ばれます。優秀作に選ばれれば、制作費の援助を受けて大槻さんのプロデュースで次回作を撮ることができるそうです。高校生が対象でありながら、なかなか本格的な映画コンクールですね。


なぜ「高校生」なのか?
それにしてもなぜ高校生が対象なのでしょうか。映画を作るなんて高校生には難しそうにも思えますが、、、しかし、大槻さんの考えでは高校生でも早すぎることはないようです。


「まず裾野を広げたいということですね。以前は映画作りというと、大人数で手間もお金もかけなければなかなか作れないものでしたが、デジタルビデオとパソコンの普及によって、映画製作は非常に容易なものになりました。ペンと紙で小説を書いたり、ギターで音楽をやるのと変わらないものになっているので、高校生はもちろん、中学生にだって作れると思いますよ。そんな中で、好きなことを職業にするという選択肢を考えて欲しいと思います。スポーツの例でいえば、イチローも松井も中田も小さい頃に気付いたんだと思うんですよ。自分は何が得意で、将来得意なことで食べていけたらいいなあって。僕はそういうことに気付くのは早ければ早いほど良いと思っています」

テクノロジーの進歩で、技術的にもコスト面でも、以前に比べてはるかに容易に映像制作が可能になり、誰でも映画作りにチャレンジしやすい環境にはなっています。アマチュアを対象にした自主制作映画のコンテストは既にいくつもありますが、大学生や社会人がメインで高校生にとっては敷居が高いのが現状です。そこで、より積極的に高校生たちの参加を募るために高校生だけを対象にした映画甲子園を企画したというわけです。


高校生にとっても待望の「映画甲子園」
さて、この映画甲子園は映画制作に打ち込む高校生たちにとっても待ちに待ったものだったようです。中学1年生の時から映画を撮り始め、すでにキャリア6年、監督作品10本という成蹊高校3年生の片岡裕樹君も喜びを隠し切れない様子でした。


「今まで6年間、学校の中だけで映画を撮ってきましたが、今回この映画甲子園によって自分の映画が大人の観客やプロの映画人に観てもらうチャンスが得られたことは、本当に嬉しくてワクワクしています。やっぱり映画は娯楽なので、観てもらってナンボだと思うんですよ。励みになるし、なんか6年間やってきたことが報われたなあって気がします」

嬉しそうですね〜、片岡君。ちなみに片岡君はフランスの映画監督フランソワーズ・オゾンのファンで、今年見た映画の中では『ぼくを葬る』が印象に残っているとのこと。映画に対する強い情熱を感じる少年でした。片岡君の将来にも期待したいと思います。


第2の黒澤明、スピルバーグを輩出するかも...
発起人の大槻さんにとって映画甲子園の最大のポイントは「劇場での一般公開」だそうです。どうしても内輪のものになりがちな高校生の自主映画ですが、観客の生の反応に触れることで得られるものは大きいはず。この貴重な経験は、日本映画の将来にもポジティブな影響を及ぼすのではないかと期待する声もあります。映画ライターのわたなべりんたろうさんのお話です。


「デジタルカメラが普及し、パソコンでの編集が可能になったことで、 気軽に映像作品・映画が作れるようになりましたが、 どうしても個人的視線の強い、線の細い作品が多くなっています。 映画は人の目に触れることで完成する側面があるので、映画甲子園によって若いうちから作品が多くの人に観てもらえることで鍛えられて、骨格がしっかりした太い作品、例えば黒澤明のような作品、もしくは黒澤明に影響を受けたスピルバーグのような作品を撮る人物が出てくる可能性もあると思います」

黒澤明に、スピルバーグ!?理想は高く、ですね。映画甲子園から現れる未来の逸材を楽しみにしたいと思います。

担当ディレクター 長谷川裕

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