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2006年03月16日 |
12歳の文学賞にアタック |
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3月16日の現場にアタックは、この3月に募集を開始したばかりの「12歳の文学賞」についてお送りいたしました。
担当は泉貴子です。
この賞は、12歳以下の小学生を対象に、ノンジャンルの未発表小説を募集しようと小学館の「小学6年生」が企画した賞なんです。
この賞を作ったきっかけを、小学館・小学六年生編集部の水野隆さんに伺いました。 水野さんは、「子ども達に活字に触れるキッカケを作りたいということがあった。 本に接する気持ちが生まれてくれれば。 今活字離れ本離れと言われている。 文章を書くということを通して、本に触れて貰いたい。 商売として成り立たないという危機感もあるが、やはり本を読むことは大事だと思う。 本離れをくい止めないとと思う。」とおっしゃいます。 今、子ども達の本離れは深刻のようで、雑誌の企画では小説などの文章だけの企画は人気が無く、年々児童書の売れ行きは落ちているそうです。 水野さんは、本離れについてかなり危機感を持っていらっしゃいました。実際、町に出て小学生の3年生から5年生の子供達に本を読むか聞いたんですが、読まないという子は結構いました。本を読まない子に、なぜ読まないか聞いてみました。 すると、「字が細かいと頭がこんがらがっちゃうし、面白くない。 もっと挿絵が欲しい。マンガの方が面白い。 細かい字がめんどくさい。絵ばっかりの方が逆に面白い。 絵だと状況が分かりやすくて、表現がいい。 字だと自分の中で想像するのがめんどくさい。 文字だけが書いてある所がキライなんですよ。 文が長かったりするところが嫌いだし、短い方がいいんだよね。 マンガとかそういう感じが好きなんだよね。」という答えが返ってきました。 読まない子にお話を聞くと、たびたび出てくるのが、「面倒くさい」という言葉。 そんな子達は、一様に親に本を読めと怒られていて、全然読む気がないようです。 一方、本を読むという子達にお話を聞くと、学校で授業の前などに本を読む時間を設けてあり、おかげで本を読む習慣が付いたという子もいました。 そんな子供達に人気なのは、ハリー・ポッター等のファンタジーが人気で、みんな、本を読むのは面白いそうです。 そんな中、小学5年生の二人組の男の子は、こう話します。 「バーティミアスと、森は生きていると、日本の歴史ってやつ。 分厚いから難しいと言う訳じゃない。色々と平行して読んでる。 主に読む本と、気晴らしに読む本、授業のために読む本。 この前読んだのはABC殺人事件。アガサクリスティ。読むたびに味が深くなっていく。 本を読まないって事は感心しませんね。30pくらい同じ場面続く。そこで辞めちゃう子多いんですよ。そこを乗り越えて読む。 やはり我慢強さが無いと本は読めませんよ。」 この子達は、本を読むために遠回りして帰るそうです。 逆に、親に本ばかり読んでないで勉強しろと怒られるそうです。 この12歳の文学賞、3月から9月いっぱいまでの募集期間なんですが、もうすでに何通か送られているそうです。 できばえについて水野さんに伺うと、 「もう既に何十という数が来てまして、小学3年生が一番下でした。 読めます。面白かったです。 明太子が崖から落ちてそれを白いおにぎりが救う携帯だったりHPで書き込んだりブログやっている子いますし、書く事への抵抗感は少ない。」と、なかなか面白そうな作品が来ているようでした。 この賞、子どもを対象にしていますが、本格的で、選考委員には作家の重松清さんや、あさのあつこさんが加わり、大賞は「小学六年生」に掲載され、図書券10万円分と、親子そろってヨーロッパの旅が贈られます。 この賞で、本離れがくい止められればいいですよね。
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