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2005年07月13日
 ユニークファンドが活発!

今朝のリポートは泉貴子が担当しました。

「ユニークファンドが活発!」
数年前からメディアによく登場するのがアイドルや映画、ゲームなど様々なモノを対象にしたユニークファンドと呼ばれるファンドが増えてきている。

今年4月にペイオフが解禁したことにより、さらにユニークファンドが活発になりつつあるのだが、今日は、そのユニークファンドが成功しているのかどうか取材してきた。
まず、取り上げたのがこのファンド・・・

「ワインファンドと呼ばれるファンドで、フランスの格付けワインを買い付けて、時間とともに値上りしたらフランスで売却する。それを7年間繰り返して、その収益でお返しするのがワインファンド。」

こう話すのが、ヴァンネット社長・北田朝雪さん。
このファンドは、2001年に募集を開始して、その後毎年募集し、今までのファンドの投資1年後の成績で平均およそ10%の利益を出している。
申し込み額も、始めた年は8000万円だったが、今年は先月締め切り、6億円も集まる人気ぶり。
しかし、これは今までの実績であり、ワインの相場動向やユーロで運用するので、為替変動などのリスクがあるのことは要注意だ。

では、全てのファンドがうまくいっているかといえば、そんなことはない。中にはなくなってしまったファンドがあった。
それが2003年末に始った「ラーメンファンド」と呼ばれるファンド。
このファンドは「麺喰王国」という渋谷にあるラーメン店の集合施設に投資するファンドで、麺喰王国は、渋谷駅から5分近くの場所にあり、行列のできるラーメン店が8軒入る施設だった。
だが、しかし、結局、その施設には人が集まらず、ファンド停止になってしまった。なぜ、「麺喰王国」に人が集まらなかったのか・・

「渋谷センター街からすぐということで有利な場所だが、有名ラーメン店が集合しただけでは人はいかない。東京にはそんなところに行かなくても、ラーメンの名店に満ち溢れている。ラーメンファンド自体は投資家に関心があっても、ユーザーは「楽しく」食べれるとこじゃないと行かない。投資家を儲けさせるためにはなかなか行かない。」

(フードテーマパークを手掛けるナムコのチームナンジャ・ディビジョンリーダー池澤守さん)
お客さんが行きたくなるような、わくわくするような演出(しかけ)がないと、今ではこのような施設には人が行かない。それはラーメン博物館に行けば、一目瞭然。有名店に食べに行きたいだけならば、渋谷や池袋など街じゅうにお店があるとのこと。
結局、このファンドは元本を全額返却して運用停止になり、施設も今年の2月に閉館した。

ユニークファンドで話題になったファンドといえば、アイドルファンド。
去年と今年募集して、5人組と4人組のうち1人を選び1口5万円から投資するのだが、 6月現在で、去年のファンドで利益が出るくらいの売上高を出したアイドルはいまだゼロという厳しい状況。

やはりユニークファンドといってもファンドはファンド、なかなか難しいようだ。
第一生命経済研究所の主席エコノミスト嶌峰 義清さんは、ユニークファンドに投資する際の注意点を次のように語っている。

「その分野についてある程度知識や興味を持っているか。投資する際にそれが商業ベースにのるかどうか考えなきゃいけないので、そのマーケットの知識がいる。またその商品をどのように売るか、どのような努力をしているといった情報を開示しているかどうかも大事。かわいいアイドルなら売れるとか、おいしいラーメンなら売れるとか、単純な話ではない。」

ユニークファンドがダメというわけではなくて、投資家自身がファンドの知識やリスクなどをしっかり理解することがまず必要だと述べていた。



ディレクター 境 祐介
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