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2005年05月12日
 日銀那覇支店が「二千円札流通促進委員会」を作る

5月12日の現場にアタックは、沖縄でできた二千円札流通促進委員会についてお送りしました。

担当は泉貴子です。

4月4日、あまりに二千円札の流通がないので、日銀の那覇支店が中心となり、沖縄県内の企業、観光団体、経済団体などがあつまり、二千円札流通促進委員会が発足されました。
日銀那覇支店の関口光司次長にお話を伺ったところ、2000年の沖縄サミットに合わせて作った二千円札が、あまりに流通していないので、このままではサミットの記念紙幣になってしまうという懸念がある。
他の紙幣は毎年印刷しているのだが、二千円札に限っては、12年度には7億7千枚印刷されたが、13、14年度は印刷無し、15年は1億枚1千枚、16年は印刷無し、17年も印刷の見込みが無いという見通しである、ということでした。
現在は二千円札の大半が日銀や金融機関に戻ってきていて、金庫の奥で眠っているそうです。
沖縄サミットを記念したお札だけに、沖縄の人は思い入れが強いようで、何とか全国でも使われるように沖縄から発信したいと考えて、この二千円札流通促進委員会は発足しました。
7月19日に発行5周年を迎えるため、この委員会では、それまでに何とか流通量を増やしたいと考えています。
そのため、ATMが対応していないので、対応するよう呼びかけたり、スーパーやコンビニでおつりとして二千円札を使ってもらうよう呼びかけています。
また、二千円札を使ったり、使うよう呼びかける人を、二千円札大使に任命し、普及に協力してもらうと言うことです。
では、なぜ機械は対応していないのでしょうか?
自動販売機についてメーカーに聞いてみたんですが、千円以下の飲み物がほとんどのため、無理に二千円札対応にしなくてもいいのでは?という考え方で、二千円札に対応していないそうです。
また、電車の券売機の場合も、一つの駅に何台かは二千円札が使えるモノを導入していますが、もっと増やして欲しいという要望がお客さんからあがらないため、特に増やす予定はないそうです。
街で、なぜ二千円札が人気がないか聞いてみると、千円と間違いやすかったり、計算がかえって面倒くさいと、ほとんどの方が不必要と答えています。
5周年を前に、人気のない二千円札。
しかしその人気のない二千円札を熱い目で見ている人もいました。
株式会社銀座コインの竹内英三さんに伺うと、流通量が少ないため、ぞろ目などの変わった番号のお札が少なく、他のお札よりも良い値が付くそうです。

以上の内容を放送いたしましたが、放送終了後、日本点字図書館評議委員の長谷川貞夫さんから二千円札は視覚障害者にとって問題があるとの指摘を受けました。
千円札は横の長さが15センチで、旧五千円札、一万円札と金額が上がるごとに5ミリずつ長くなっています。
ところが、二千円札は千円札と五千円札の間に入れ込んだため、
横の長さが旧五千円札と1ミリ、新しい五千円札とも2ミリしか違わず、しわしわになった紙幣では区別が出来ないそうです。
触って区別できる識別マークが表面にあるといいますが、マークの厚みが薄すぎて分かりにくく、役に立たないそうです。
ちなみに、ヨーロッパで使われているユーロ紙幣は、横だけでなく、縦の長さもそれぞれ金額により数ミリずつ大きくなっていて区別しやすくなっています。
以上のことを我々もご指摘を受けて初めて知り、翌日の放送中にご指摘を受けたことを含め、放送いたしました。
視覚障害者にとってバリアーになっていることも二千円札が普及しない原因になっているのかもしれません。
(「森本毅郎スタンバイ」プロデューサー 藤井和史)
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