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2005年04月05日
 柏のストリートミュージシャンに認定証

4月5日の現場にアタックは、「柏駅周辺のストリートミュージシャンへの認可制」についてお送りしました。

担当は泉貴子です。

柏駅東口で 4月の新年度から、千葉県柏市では、柏駅東口に集まるストリートミュージシャンに、「あなたはここで演奏していいですよ」、という認定証を発行する取り組みを始めました。
柏市とともに、この取り組みを行っている柏駅周辺イメージアップ推進協議会の、関学会長に、どういう物か伺ったところ、1つ目は発電機やアンプ、ドラムは使わずに演奏すること。2つ目は夜10時半までの活動時間は守ること。3つ目は歩行者への配慮。4つ目は原状回復と清掃の徹底。5つ目は販売行為の禁止。
このルールは本来は当たり前に守られるもの。
この認定証をもらうことが、マナーを守ると約束をする事なんですね。
では、なぜ柏駅東口がこういったマナーを必要としているかというと、ストリートミュージシャンからプロになってヒット曲を出したバンド、「サムシング・エルス」が活動していた場所で、全国のストリートミュージシャンの間では、「聖地」とされているそうなんです。
いつかはプロに、という夢を抱いた若者たちが集まって、毎晩のように柏駅の東口で演奏していて、中にはマナーの悪いバンドも現れ始め、周りの住民からは、うるさいと苦情も出ていて、さらにこの近くには病院もあるため、市は今回の「認定制度」を打ち出したんです。
この認定証のない人や、持っていても守っていない人には、市の職員やこの協議会が注意して回るそうです。
矢口さんと関さんと泉ならばいっそのこと禁止すればいいのでは?とおききすると、そういうわけには行かないと柏市役所の商工課課長・矢口圀男さんはおっしゃいます。
なぜなら、柏はストリートミュージシャンのおかげで全国的に「聖地」として有名になれたし、またそのおかげで町が活性化したので、簡単になくそうとは行きたくないそうです。
それよりは、なんとか歩み寄って、共存する道を探したいということでした。

では、この認定証、ストリートミュージシャンには、どう受け止められているのでしょうか?
実際に伺ってみると、ほかではすぐに取り締まられてしまうが、柏は受け入れてくれる体制にあるそうで、ルールさえ守れば、すごく演奏しやすいそうです。
柏の町でお話を伺うと、確かにここはストリートミュージシャンに対して暖かいんです。
お母様方も、良い曲を演奏していたら、「この子、なかなか良いわねぇ」と立ち止まって聞いてみたりと、皆さん驚くほど好意的なんです。
町の人も、ストリートミュージシャンは、町の活性化に役立っていると認めていて、ストリートミュージシャンも、マナーを守ってこの認定証を受けようとしています。
柏はこの共存がうまくいっているようです。
何でも禁止、禁止ではなく、共存のため、妥協点を探っていくのも大切なんですよね。

担当 泉貴子
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