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2005年03月08日
 川崎市のトロリーバスにアタック

バス 3月8日の現場にアタックは、川崎市に残された「バス」についてお送りしました。

担当は、泉貴子です。

住宅街に謎のバス 川崎市高津区にある「二子塚公園」には、謎の大型バスがひっそりと眠っています。
このバス、とにかくボロボロで、通りすがりの人も、「なんだか知らない、怪しい、汚い、撤去して欲しい」と漏らすほどで、なんだか分からないと言う方がたくさんいました。
確かに、新しいマンションが建ち並ぶきれいな住宅街の真ん中に、忽然と時間が止まってしまったかのような公園があり、そこに正体不明のバスがあるんです。
このバスの正体は一体何なんでしょうか?

実はこのバス、1951年3月に運行開始し、JR川崎駅前から市役所通りを通り、川崎区の水江町までの7.3キロを結んでいましたが、1967年に運行が廃止された「トロリーバス」だったんです。
トロリーバスって、私は実際見たこと無かったんですが、バスの上に立った2本のポールを、地上に引いてある架線に引っかけて電気を供給されて動くバス型の路面電車で、この二子塚公園に眠るトロリーバスは、川崎市に残った最後の1両だったんです。
38年前に運行が廃止された後、当時の市長から高津区の交通安全母の会・初代会長の吉崎キンさんに一両寄贈され、この公園に置いてあり、実はこの3月末までにこのトロリーバスを高津区が中心になって修復することになりました。
高津区役所地域振興課・明石憲孝さんと元トロリーバスの営業所の所長・上林不二男さんと泉 高津区役所地域振興課の明石憲孝さんによると、魅力ある区づくり推進事業ということで、まず案内板をとにかく建て、ペンキを塗り替え、タイヤを取り替えられれば取り替えるということです。
しかし、窓はもう型がないが、今のガラスに取り替えるよりも、このまま当時のガラスを維持した方がいいと考えているそうです。
川崎市の歴史を語るときに戦後を実際に歩んできた、市の財産なので、何とかキレイにして残したいということでした。

高津地区連合町内会の会長・吉崎隆男さん 現在このバスを管理している高津地区連合町内会の会長で、このトロリーバスを市長から譲り受けた吉崎キンさんの息子の吉崎隆男さんは、今回の修復に、喜びを隠せないようです。
吉崎さんは、走るのは無理かもしれないが、できたら元通りキレイにしたいとお話になり、母が残そうと市からもらったものなので、今は私が跡を継いで意志を継ぎた、と懐かしそうにお話し下さいました。

バス また、当時トロリーバスの営業所の所長で、運行廃止後、この公園までトロリーバスを運んできたという、上林不二男さんも、開業当時のお話や、この公園に運んだときのこと、雪の日に職員総出で雪かきをしたことなど、当時の情景をたくさん話してくださいました。
このトロリーバスは、今でこそ邪魔者扱いを受けていますが、川崎の人からすれば、大事に守って行かなくてはならない物。
やっとキレイにしてもらえるということです。

担当 泉貴子
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