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2004年07月26日
 日本一面白い動物園が起こす動物園革命〜旭川市旭山動物園

板東さんとスペシャルウィークの今週は「夏の観光戦線に異状あり」と題して、観光地にまつわる様々な話題を取り上げます。

初日の今朝は、いま日本で最も面白い動物園と言われている、北海道の旭川市旭山動物園についてです。リポート担当は徳武樹里です。

最近話題のこの動物園、少子化とレジャーの多様化で
全国的に動物園の入園者数が減少傾向にあるなか、驚異的なペースで入園者数が増えています。


動物園の入り口 96年の26万人から昨年度は82万人超、今年はさらに100万人の大台に乗る勢い。旭川という立地にありながら、7月、8月の夏休みシーズンに限ってみれば上野動物園に次ぐ、全国2位の集客数を誇ります。しかも日本全国からお客さんが来ていて、私が取材した日も東京、神戸、宮崎などからこの動物園を目当てに来ている人がいました。

とは言え、たかが動物園。なぜそんなに人が押し寄せるのか?と疑問を抱きつつ旭川まで行って参りました。ちなみに日帰りで(泣)

シロクマ ・・・はっきり言って面白いです。
素晴らしいです。最高です。

私が動物好きということを差し引いてもかなり楽しめます。
子供はもちろん、大人も夢中になってしまいます。実際、家族連れだけでなくカップルや年配のグループなど大人の姿が目立ちました。

何がそんなに楽しいのかいうと、とにかく動物が近いんです。
クマもトラもペンギンも本当に目の前、毛の一本一本までよく見えます。足の裏の肉球までよく見えます。

上の方に… 一般の動物園では、「人の目に触れすぎると動物のストレスになる」という考えから、あえて見えにくくしているところが少なくありません。
みなさんも動物園に行って、「あれ?いないじゃん。と思ったらヤブの陰に動物の毛らしきものがチラリと、、、」なんて経験をしたことがありませんか。

オランウータン しかし、副園長の坂東元さんを中心に斬新な動物園作り
(まさに動物園革命とも言えるラジカルなもの)を進めるこの旭山動物園では、観察結果に基づいて「動物園の動物にとって、お客さんは風景のようなもの。さほど気にはしていない。
むしろ動物の方も人間を観察して楽しんでいる」という結論に達したということで、動物を間近で楽しむことが出来ます。

トラ 動物の見せ方もまたユニーク。
ペンギンが飛ぶようにスイスイ泳ぐ様を360°見ることが出来る水中トンネル、襲われるアザラシの視点でホッキョクグマを見ることができるドーム型観察窓、頭上16メートルを綱渡りするオランウータンの空中散歩などなど、他の動物園では見ることが出来ない動物の姿を見ることが出来ます。

泳いでる 一見、奇をてらっているようにも見えるこれらの施設ですが、目的はあくまでも「それぞれの動物の一番いきいきした姿を見せる」こと。
例えばペンギンというとヨチヨチ歩きのイメージが強いのですが、それはペンギンが泳ぐことに適した進化を遂げたからこそ。
だったら、いちばん得意な泳ぐ姿をみせようじゃないか、というわけです。

泳ぐペンギン この動物園にはパンダやコアラなど、一般的な意味で目玉になるような動物はいません。
しかし、その動物が一番いきいきする瞬間を見せるように工夫すれば、どんな動物でもスターになりうるというのが、坂東副園長の考え方。
実際、これまでラッコ(ブームになりましたねえ、昔)の陰で脇役に甘んじてきたアザラシがここでは大スターなんです。
そういう意味で個人的にこの動物園で注目しているのは世界最大の齧歯類「カピバラ」。ねずみのくせに体長1メートル以上、体重50kgにもなるニクイ奴です。ひたすらもっさりとした風情が素敵なので、次はぜひこの「カピバラ」をスターにしてあげて欲しいと思います。

とこかく革命的なこの旭山動物園、この夏大注目の観光スポットです。

ディレクター 長谷川裕
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