梅雨も明けまして、いよいよ夏本番。
・・・なんですが、一足お先に今回は秋の話題。
東京の都心も都心、渋谷区恵比寿で、スズムシなど11種類5万匹を飼育してる人がいるということを聞きつけました。
しかも飼育しているその場所というのは、なんとご自宅のマンション。
島村政美さんという方なんですが、実は島村さんは「日本鳴く虫保存会」の都区内支部長も務めていて、その筋の人にはよく知られたお方。
そして、毎年この時期になるとスズムシの幼虫1万匹を無料でプレゼントしていて、この活動はもう10年近く続けているんです。
その島村さんのマンションに伺ったところ、部屋中いたるところに虫の飼育槽だらけ。
さらに、虫の専用部屋まであるということで、そこではスズムシをはじめ、カントウなどが早くも鳴き始めていてなんとも風流。
今年は暑い日が続いていますが、例年よりも2週間ほど早く鳴き始めているということです。
さて、5万匹ともなるとキュウリやナスなどの餌をやるのも1時間がかり。
餌代もそれなりにかかっているそうです。
そして、一番気になるのが、11種類5万匹が一斉に鳴き出すと一体どうなってしまうのか?
島村さんにずばり聞いてみたところ、
「うるさいくてまるで波音のよう。でもイヤじゃない」
とのお答え。
最盛期には、家族との会話もままならないほどだそうですが、そんな中でも平気で寝ているということでした。
島村さんは、同じ渋谷区の本町で生まれ育ったそうで、現在ではマンションが建ち並ぶ街ですが、幼少の頃は渋谷にも原っぱがあちこちにあり、コオロギやバッタを追い回して遊んでいたそうです。
島村さんとしては、今の子供たちに一人でも多く虫とふれあう機会を設けてあげたいとの思いで活動を続けているということでした。