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2004年03月01日
玉川大学が世界初「ハイブリッドソーラーカー」で豪州横断に成功!

3月1日、月曜日の「現場にアタック」は、ある大学の世界初のチャレンジについてお伝えしました。

ソーラーカー 東京の玉川大学が去年の12月、太陽エネルギーと燃料電池を組み合わせた「ハイブリッドソーラーカー」で、オーストラリア大陸4000キロの横断に成功しました。
ソーラーカーでの大陸横断は、これまでも色々な団体がチャレンジしていますが、燃料電池を組み合わせた形では世界で初めてです。
太陽が出ていない曇り空や夜間でも車を走らせることが出来ないだろうかと玉川大学のソーラーカープロジェクトチームが開発し、昨年夏に開かれた、国内のソーラーカーレースでお披露目しました。

この「未来の車」が国際ソーラーカー連盟のハンス会長の目にとまり、今回のチャレンジとなりました。
実はハンス会長自身、20年前に世界で初めてソーラーカーでオーストラリア大陸を横断した経歴の持ち主です。

ハンス会長のバックアップのもと、玉川大学は昨年12月19日、オーストラリアの西海岸、パースをスタートしました。
ところが、スタート直後から太陽が全く出ない、というトラブルに直面することになります。
プロジェクトの担当、玉川大学の小原宏之教授は、事前にコースを下見した際は天気が非常に良かったのですが、スタート初日と2日目は全く太陽が出なかったそうです。
そのため、ソーラーセルは機能せず、ハイブリッドの水素ガスばかり消費することになってしまい、足りなくなる恐れが出てきてしまったのです。

ソーラーカーに乗って しかし、その後、学生達が作ったてるてる坊主の願いが通じたのか、天気は回復!
が、喜びもつかの間、12月のオーストラリアは真夏で、気温は45度、アスファルトの照り返しで車のモーター付近も55度くらいになり、車が止まってしまうなど、今度は暑さとの戦いとなりました。
ドライバーとして参加した学生、大学院2年の小菅陽一郎さんは、140キロ以上の直線道路が続いたため、睡魔との戦いが辛かった、と振り返っていました。
また、峠道で暑さのため車が止まってしまい、学生みんなで車を押したという思わぬトラブルもあったそうですよ。

このような様々な困難を乗り越えて、12月27日、9日間で 大陸横断を成功させました。
小原教授は、このチャレンジを通して、学生達が持っている夢に対して何が必要か、それを見つける訓練が出来た、とおっしゃいます。
また、我々が直面しているエネルギー問題について、次世代を担う若者達が、それを身近に感じてもらえれば、とソーラーカープロジェクトの意味を、このようにおっしゃっていました。

みなさんと このハイブリッドソーラーカーは「アポロンディーヌ号」と名づけられています。
由来は、ギリシャ神話の「アポロン:太陽の神」と「オンディーヌ:水の精」。
今年5月には、アテネで開かれるソーラーカーレースのエキジビションに出場する予定です。

学生の皆さんは、大学での貴重な経験を、是非将来に生かしてもらいたいですね。

レポーター徳武樹里
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