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2004年02月19日 |
鳥が嫌がる銅像の研究で「イグ・ノーベル賞」 |
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スペシャルウィークの今週、「現場にアタック」では、「クール・ジャパン、世界が認め始めた日本の格好良さ」と題しまして、世界でカッコイイ、と認められた日本人を番組独自の切り口で紹介しています。
木曜日は、独創的でユニークな研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」を去年受賞された、金沢大学教授の広瀬幸雄さんにお話を伺いました。
イグ・ノーベル賞と言いますと、一昨年、タカラが犬語翻訳機「バウリンガル」で受賞し、一躍話題になりましたが、今回広瀬教授が受賞した研究タイトルは「ハトに嫌われた銅像の化学的考察」というもの。
タイトルだけでも、ユニークさが伝わってきますが、一体どのような研究かといいますと・・・・・
45年前、広瀬教授がまだ金沢大学の学生だった頃、兼六園にある多くの銅像の中で「日本武尊」の像にだけ全くハトが寄りつかなかったことに、広瀬教授は気付きました。
以来ずっと気になってはいたそうですが、研究するまでには至りませんでした。
それから30年、今から15年前に修理のために銅像が解体されたとき、広瀬教授は銅像の合金の成分にヒ素が大量に含まれていることを突きとめました。
そして、去年、知人のスーツに鳥のフンが付いているのを見て、「銅像と同じ物を作れば、鳥は来ない。」と言ったところ、「化学者らしくない」と一蹴されてしまったそうです。
この出来事が逆に研究への意欲をかき立て、実験を開始。
研究は権威ある科学雑誌「ネイチャー」にも掲載され、それが今回の受賞につながりました。
ヒ素を扱うことは大変危険なため、すぐに実用化とはいかないものの、広瀬教授は何とか実現しようとアイディアを練っているそうです。
これまで日本人は、独創的でユニークな研究は苦手と言われてきましたが、広瀬教授は日本人の発想力は他の国の研究者と比べてもけっしてひけをとらない、と言い切ります。
ただ、その研究をどのようにデモンストレーションしていくか、その表現方法をもっと工夫すれば世の中の受け止め方も変わるのではないか、とおっしゃっています。
実は広瀬教授のご専門は「金属疲労」「モノの破壊」などの研究で、今回の研究は専門外だそうです。
しかし、中学校の教科書を読み、改めて化学の楽しさを実感したと、今回の研究を振り返っています。
広瀬教授はとっても好奇心旺盛で色々なことにこだわりをお持ちのお方。
今は「水虫」の研究に取り組んでいます。
そのきっかけは、ある本に本物のノーベル賞は、水虫を治したらもらえる、と書かれていたから、だそうですよ。
もしかしたら、「イグ・ノーベル賞」と「ノーベル賞」のダブル受賞が実現される日が来るかも知れませんね!
レポーター泉貴子 |
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