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2004年01月19日
「勝鬨橋をもう一度上げよう!」
35年ぶりに地元住民らが観光資源として、活用しようと運動を始める

1月19日、月曜日の「現場にアタック」は中央区月島の「勝鬨橋」の話題についてお伝えしました。

この「勝鬨橋」は隅田川の最も下流にかかる橋で1940年に完成し、橋の中央部が開閉して、隅田川を進む大型船でも通行できるようになっていました。
しかし、車の交通量が増えたため、1970年を最後に橋の開閉が行われなくなってしまいました。
そこで、橋が閉じたままになってから35年を迎える来年、 再び橋を開けよう、という運動が勝鬨橋の地元・月島で広がり始めたのです。

この運動を行っているのは「月島地区をよくする会」という地元住民の皆さんが結成した会で、マンションの増加とともに、人は増えるが交流が薄くなってしまった月島に、もう一度活気を取り戻そう、ということがきっかけで、勝鬨橋の開閉を思いつきました。
せっかく地元に魅力的な観光資源があるのだから、それを上手に活用したい、ということです。
具体的には、交通量が比較的少ない休日ならば、橋を開けることは可能かも知れない、と橋を管理している都などに現在、提案しています。
この提案について、石原都知事は昨年「企画としては面白い。閉塞した気分をぱっと広げるためには良いイベントではないか?」と述べていて、感触としてはなかなか良さそうです。

さてこの会の皆さんは、生まれも育ちも月島、という方々ばかり。
勝鬨橋が開いている様子を、日常の風景として見ながら育ったそうなんです。
当時は、一日3,4回橋が開き、開く際に
「間もなく橋が上がりますから、ご通行の方はお急ぎ下さい」とアナウンスが流れました。
用のある人は駆けて急いで橋を渡り、見たい人は一番前に行って見ていたそうです。
橋が上がると、落ちていたゴミや土、ほこりなどが舞い上がり、見物客はほこりまみれになってしまったというエピソードもあったそうです。

今は、道の舗装もしっかりとされ、それほど橋は汚れていませんが、橋への思いを周りにアピールしよう、ということで、先週、会の皆さんが集まり、橋の清掃活動が行われました。
皆さん、「勝鬨橋を上げよう」というスローガンが書かれた黄色のたすきをかけ、ゴミ袋とほうきなどを持って、1時間あまりに渡って橋の清掃を行いました。
この日は、風が強く、最高気温がおよそ8度いう寒さの中、皆さん鼻を真っ赤にしながら、一生懸命取り組んでいましたよ。

その中に、晴海のトリトンスクエアの管理運営会社の方がいらっしゃいました。
トリトンスクエアの管理運営会社、晴海コーポレーションの社長、石川ただおさんは、参加された理由について、
「晴海も月島地区の一部。地域に愛されないとトリトンスクエアの繁栄もない。
一緒に地元を盛り上げるために、この運動に参加している。」
とおっしゃっています。

このように、「35年ぶりに橋を開ける」、という目標に向かい、地元は一丸となって取り組んでいます。
もし、実現となれば、開いていた時代を知っている方々は、当時を懐かむでしょうし、知らない世代は新鮮なものとして、見ることでしょう。
新しいものを作るのではなく、今あるものを上手に活用する、という発想も大切なのでは、と思いました。

レポーター徳武樹里
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