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2004年01月12日
吉村作治さんインタビュー
〜著書「父の遺した言葉」執筆秘話〜

1月12日、月曜日の「現場にアタック」は、エジプト考古学の第一人者で早稲田大学教授の吉村作治さんへのインタビューをお送り致しました。

吉村さんは、去年の秋、ポプラ社から「父の遺した言葉」という本を出されました。
還暦を迎えられたことをきっかけに、16年前に亡くなられた「父親」を振り返ってみようと思ったそうなんです。

この本には吉村さんが印象に残っているお父様の言葉「30」が書かれています。
実にシンプルでさりげないものが多いのですが、例えば・・・・・

「三歩以上は駆け足、一返事二立ち」
何か物を取りに行くときは駆け足で、呼ばれたらすぐ返事をして立つように。
お父様のお気に入りに言葉で、友禅染の職人時代の体験からだそうです。

「十知って一知らずにならないように」
頭でっかちの人間にならないように、人の痛みが分かる人間でいるように。

「まがった道も歩いている人にはまっすぐに思える」
間違いをしてしまった人も、その時には気付かないもの。

それぞれの言葉に、吉村さんが感じていたほどの意味を、 お父様が意識していたかどうかは、疑問だそうですが、こうして振り返る機会があったことは、とてもよい時間だったそうです。

さて、吉村さんは、お父様との関係について、「とても素直な関係」だった、とおっしゃっています。
お互いあまり「父親」「息子」という肩書きにこだわらず、「独立した関係」だったそうです。
知識面では吉村さん、友禅染の職人だったお父様は芸術面、と互いの得意分野も全く別だったので、それを認め合っていたことも良かった、とのことです。

世の中には親子関係があまり上手くいかず悩んでいるという家庭が少ないと思いますが、吉村さんの周りにもそのような方々がいらっしゃるそうです。
その皆さんの話を聞いてみると、「おやじ風」「おふくろ風」「息子風」「娘風」という理想像ばかりにこだわり、分かり合えるきっかけを自ら逃してしまっている、というのです。
もっと素直に、そしてお互いを認め合う関係を心掛ければ、自然とコミュニケーションは生まれるのに、と吉村さんはおっしゃいます。

相手を認めることで、相手側は「自分は受け入れてもらっている」と思うことが出来る、それが大切で、親子関係だけではなく、人間関係全てに言えることだ、と吉村さんは力説します。

吉村さんは、今度はお母様の言葉をまとめてみたいとおっしゃっています。
「母はおしゃべりだったので、1冊では足りないかも・・・・・」と。
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