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2003年12月16日
「2003年、サプライズの裏側」
〜負け続けている馬、ハルウララの不思議な人気〜

今週の現場にアタックは「2003年サプライズの裏側」と題して、今年起きた驚きの出来事の真相に迫っています。

ハルウララ 12月16日、火曜日の「現場にアタック」は、高知競馬でデビュー以来負け続けている「ハルウララ」の人気に迫りました。
このハルウララ人気、全国級で負け続ければ負け続ける程、人気が高まる、という不思議な馬。
今年6月、地元の高知新聞が「1回くらい勝とうな」の見出しで掲載したのがきっかけで火が付いたとみられ、夏頃から競馬界の話題を独占しています。

今月14日が100戦目だったのですが、高知競馬に集まった人は全国から5000人あまりで、ブームも最高潮になりました。
高知競馬で5000人を突破したのは3年ぶりのことだそうです。

実は「ハルウララ」の単勝馬券は「絶対に当たらない」ということから、交通安全のお守り代わりになっています。
100戦目のこの日も何十枚も買って、お土産として持ち帰る人も大勢いました。
また、限定100枚で発売した「ハルウララの詩」のCDは、1時間半で完売!となりました。
とにかく「ハルウララ」と名が付けば何でも売れてしまうという状況で、東京の旅行会社が1泊2日35000円のツアーを企画し、48人が参加しました。

さて、この人気をハルウララ陣営がどうみているのか、調教師の宗石大さんに伺ってみると、「この馬はとても恵まれている」とおっしゃいます。
というのも、地方競馬はどこも冬の時代で、高知競馬も存廃問題を抱えています。
勝てない競走馬は赤字を生むだけなんですが、そんな中あえてハルウララを見捨てなかったことが、今の爆発的な人気を生んでいるのです。

肝心の100戦目のレースですが、10頭中9着のブービー・・・・。
ある意味、期待通りの結果となってしまったわけですが、応援していた観客の皆さんからは大きな拍手が起こりました。
ただ、ハルウララのレースが終わると、みんな一斉に帰ってしまい、メインレースの頃には閑散としてしまっていました。

サラブレッドは毎年約8000頭生産されていて、中央と地方にほぼ半分行き、中央で勝てない馬も地方に流れていきます。
地方競馬という受け皿があってこそ、日本の競馬界が成立しているのです。
しかし、その地方競馬はどこも青色吐息。
ハルウララ1頭に全部背負わせるのは酷なことですし、その人気は今の地方競馬界の危機を救うというところまで至っていません。

この問題をどう解決していくのか、競馬界の今後の課題となりそうです。

レポーター徳武樹里
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