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2003年12月01日
また消える「昭和」
〜上野「西郷会館」取り壊しへ〜

12月1日、月曜日の「現場にアタック」は上野の「西郷会館」が取り壊されるという話題をお伝えしました。
上野公園の西郷隆盛の銅像の真下にあるビルで、いかにも上野らしい、上野の象徴のような建物です。
しかし、建設から50年経ち、老朽化が進んだため来年に新しく立て直されることとなりました。

この建物は、戦後間もなく建てられたものですが、露天排除のマッカーサー命令の中、露天商の組合を中心に都にお願いして、やっと許可が出て建設にこぎつけた、というものなのです。
また、建設費捻出のために、会館に入る人たちが一人あたり、当時にしては大金の20万円を出し合うなどしました。
つまり、戦争で焼け野原になった上野の街の復興シンボルなんです。
西郷会館の設立に関わったお一人、中嶋起昇さん84歳は、会館が完成した当時の喜びを「天まで昇る思い」とまるで昨日のことのように覚えています。

当時、都内には他にも同じような会館がありましたが、皆経営に行き詰まり消滅していきましたが、西郷会館だけは生き残るどころか、大変な賑わいでした。
というのも、上野は高度成長期時代、東北や北陸から上京してきた人達の「北の玄関口」だったからです。
その後、東北・上越新幹線が東京駅まで伸びると、上野から人の波が引いてしまいましたが、地元商店街の方は上野には東京駅にはない街全体の雰囲気があり、まだまだ魅力は十分ある、と胸を張っています。

とはいうものの、時代に合わせた街作りの必要性もあります。
そこで、地元商店街では、上野には成田空港から直通の京成スカイライナーが来ていることに目をつけ、新しい東京の玄関口としての上野を目指すことになりました。
上野には文化施設や古い街並みが残っているので、外国人などに観光をしてもらえたら、と新たな街の可能性を探っています。

新しくなる西郷会館についても、まだ詳しい内容は決まっていませんが、外国からの観光客にも楽しめる施設になると良いかも知れませんね。

レポーター徳武樹里
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