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2003年11月28日
近頃の「高級加工食品事情」にアタック!
〜続々発売の背景は少子高齢化/課題はブランド化〜

11月28日、金曜日の「現場にアタック」は最近の冷凍食品やレトルト食品など、加工食品事情についてお伝えしました。
かつては、「安くて便利・味はそれなり」というイメージが強かったと思いますが、最近は「割高だが美味しい!」という高級路線の新商品が次々売り出されています。

例えば、ニチレイでは有名店のシェフが味を保証した高級冷凍食品「上等洋食」シリーズを発売。
「京都・萬春のクリームコロッケ」「御茶ノ水・小川軒のハヤシライス」「日本橋・たいめいけんのビーフシチュー」など8商品が揃っています。
値段は1つ500円から700円程度と普通の冷凍食品よりかなり割高ですが、味の評判は良いそうです。
また、ハウス食品では有名日本料理店の総料理長が味覚指導したレトルト食品「やさしい食卓」シリーズを発売。
「知床鶏の親子丼」「鰹・昆布・帆立のだしで仕上げたきのこ御飯」「ウコンを贅沢に使った舞茸のビーフカレー」など11のメニューで話題となっています。
この他、フォアグラなど高級品の冷凍食材を売る所も登場しています。

デフレ時代での「高級路線」、その背景には少子高齢化があります。
もともと冷凍食品にはお弁当用が多かったのですが、少子化で先細りの心配が出てきました。
そこで、「夕食用」に乗り出した、ということなのです。
また高齢化に備えて、シニア世代を新たなターゲットとするためにも「ちょっと割高でも美味しくなければならない」というのも方向転換の理由の一つです。

この流れに追い風となるような調査結果もあります。
ある調査では、冷凍食品を使う時の意識は「便利」が7割近くで、「後ろめたいなあ」と思う気落ちはわずか6%あまり、というのです。
加工食品メーカーとしては、十分「勝算がある」と見ています。

そして、この「勝算」をより確かなものとするために、各メーカーでは、「ブランドイメージ」の確立に力を入れています。
シリーズ化して、そのブランドイメージを消費者に受け入れてもらうことが、カギになると見ているのです。
そのためには、お店側がシリーズをまとめて並べてくれることがポイントとなります。
バラバラにして、普通の値段のものと一緒に並べてしまっては、「ただの高いもの」になってしまい、安い商品の中で埋もれてしまうからです。
しかし、お店側の多くは、まとめて並べることについて慎重な姿勢、という厳しい現実もあります。

今後はいかに「シリーズを並べてもらえるお店」を増やすか、これが課題となります。

レポーター近堂かおり
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