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2003年11月17日
躍進する中国野球、支えているのは日系企業

11月17日、月曜日の現場にアタックは「中国野球」についてです。

今月初めにアテネオリンピックの予選を兼ねた野球のアジア選手権が開かれ、長嶋ジャパンが見事全勝優勝を飾りましたが、この大会で成長ぶりをアピールしたのは、中国チームでした。
中国チームは、一次リーグを圧倒的な強さで勝ち上がって、決勝リーグでは残念ながら結果を残すことが出来ませんでしたが、日本、台湾、韓国という野球強豪国を相手に健闘しました。

その中国チームのユニフォームをよく見てみると、実は日本の大手建設機械メーカ「日立建機」の名前が縫いつけられています。
この「日立建機」は中国代表チームの唯一の公式スポンサーなんです。

また、日本企業の中国野球「進出」はこれだけではなく、昨年から始まった中国の野球リーグのスポンサー11社のうち8社が日系企業です。

この動きは「野球が大好き!」という思いがきっかけでした。
代表チーム公式スポンサー、日立建機の現地法人「日立建機有限公司」の社長である平岡明彦さんは、昭和30年生まれ。
この頃はまさに王・長嶋時代で、高度経済成長の中、多くの人が野球に夢中になりました。
北京でのスポンサー会議に参加している人も同年代の野球好きがほとんどだそうですよ。
2008年北京オリンピックや2010年上海万博をひかえた今の中国は、昭和30年代の日本とよく似ている、ということで、何とか野球を盛り上げたい、という思いがあったそうなんです。

もちろん、投資する以上、ビジネスとしてちゃんと成り立つのか、ということももちろん大事。
日本企業と中国野球の橋渡しをしているダイナスティ・スポーツマーケティングの前沢賢さんによりますと、中国はサッカーやバスケットボールが人気で、野球人口は5万人程度ということで、まだまだマイナースポーツの域を出ていません。
しかし、中国には「最初に井戸を掘った人の恩は忘れない」という諺があるように、マイナーなうちからサポートすることにとても意味がある、と日立建機有限公司の平岡社長はおっしゃっていました。

さて、中国野球に注目しているのは企業だけではなく、日本のプロ野球球団も中国球団との提携を進めています。
今年、天津ライオンズと業務提携した横浜ベイスターズ・峰岸球団社長は提携の狙いを
「松井やイチローがメジャーに行ったことで、日本人がメジャーの試合をテレビで観るようになった。
同じように中国から有名選手が日本でプレーをすることになれば、中国の人が日本の試合を観戦したい、と思うのではないか。そうなれば放映権を中国に売ることが出来る。」
とビジネスとしての可能性を期待しています。
横浜ベイスターズでは、コーチを派遣したり、キャンプに選手を参加させたりする予定です。
将来的には韓国や台湾も含めたアジアリーグの実現も視野に入れているようですよ。

経済の面でも、日本の企業の技術指導が中国を躍進させている原動力のひとつになっているので、野球でも同じようなことが起こるかも知れませんね。

レポーター徳武樹里
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