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2003年11月13日
舞浜ホテル事情
〜新設・改装ラッシュのワケとその影響〜

11月13日、木曜日の「現場にアタック」は舞浜のホテル事情についてです。

今、首都圏では、不況にもかかわらず、新しいホテルが続々と開業していますが、ディズニーランドのある千葉県舞浜周辺も、この秋から冬にかけてホテルの新設・改装ラッシュとなっています。
ディズニーランドやディズニーシー周辺には大きなホテルが7つあり、どこも大変な人気となっています。
そんな激戦区に、あえて全く異なったコンセプトで新規参入しようというホテルが登場しました。

そのホテルとは、JR東日本が運営する「ホテルドリームゲート舞浜」です。
このホテルのコンセプトは、
*極端に小さい規模、客室はわずか80室。
*建設地は、舞浜駅の高架下。
*他の豪華なホテルとは異なり、とてもシンプルな見た目、一見カフェのような感じ。

ホテル開発グループの山田眞左和さんは、この辺りは稼働率が高い地域のため、まだまだパイはあると自信をのぞかせています。
また、値段も周辺のホテルと比べ、およそ4000円ほど安く設定し、気になる高架下の騒音や振動も、最新の建築技術を駆使して防いでいます。
さらに、客層についても、これまでのカップルメインではなく、グループやファミリー層をメインターゲットとし、客室にはベッドを2,3用意し、お風呂もユニットバスではなく、別々に使えるように配慮しています。

この客層ターゲットを変えた背景には「ディズニーシー」の開業が影響しているということですが、実際舞浜駅で皆さんに伺ってみると、こんな声がありました。
「ディズニーシーが出来るまでは、ホテル巡りをしていたが、今はディズニーランドと両方に行くので、ホテルにお金をかけることが出来ない。」
「一日中、シーやランドにいるため、食事はその中で済ませるからホテルでは食事しない。」

つまり、ディズニーシーの開業により、泊まりがけで遊ぶお客さんは増えましたが、パーク内で食事を済ませる人が多く、ホテルに飲食部門は大打撃を受けることになりました。
そこでホテル側は、客室あたりの宿泊数を増やし、飲食のマイナスをカバーする戦略に変えた、というワケです。
この流れは他の新設ホテルでも見られ、ディズニーリゾート運営のオリエンタルランドでは新浦安にオープンする新しいホテルをファミリー客狙いにしています。

このように舞浜周辺のホテルでは軒並み客室を増やしていますが、実は都心のホテルへの影響を心配する声があります。
というのも、都内にはディズニーリゾートと提携するホテルが13あり、ディズニーリゾートを盛り込んだ宿泊プランを提供しているのです。
舞浜でのお客さんの囲い込みが進めば、都心のホテル客が減少する可能性があります。
しかし、提携ホテルの一つ、京王プラザホテルはそれほど脅威に感じていない、と強気の姿勢です。
海外からのお客さんは、一日はディズニー、もう一日は都心でショッピングや観光、と使い分けをしている傾向があるから、都心のホテルの方が便利なのでは?と分析しているのです。

今後も、新しいホテルが続々とオープン予定ですが、都心のホテル戦争、新たな幕開けとなりそうですね。

レポーター泉貴子
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