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| 2003年10月30日 |
| 日帰り手術、広がる |
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10月30日、木曜日の「現場にアタック」は日帰り手術の話題です。
この日帰り手術、仕事が忙しくて入院出来ない、入院は嫌い、といった患者向けに広がってきてるそうなんです。
東京・練馬区の練馬総合病院では、去年から日帰り手術を始めています。
外科科長の井上聡さんによりますと、この病院では脱腸の手術や白内障の手術を日帰りで行っています。
昔は病院側の都合に合わせて「これだけ入院しなさい」と言っていたそうなんですが、最近は「入院せずに出来ないか？」という患者側の要望に病院側が合わせるようになってきたそうなんです。
確かに、どんな病気でも可能という訳ではありませんが、それでも日帰り手術が出来る病気は徐々に増えてきています。
最近では角膜移植の日帰り手術を実施する病院も登場。
普通、角膜移植は「5年待ち」と言われていますが、実施しているクリニックでは、アメリカの専門機関から角膜を取り寄せるルートを確立して、日帰り手術を可能にしました。
また、鎌倉市の湘南鎌倉総合病院では、痔、ヘルニア、子宮筋腫核の摘出など178種類の病気が日帰りで手術出来ます。
実際、東京・新橋のサラリーマンの方々に伺ってみたところ、体の不安を抱えているが、仕事を休むということを考えると、なかなか病院には行けない、という声が多く、そのようなサラリーマンの間で、これから日帰り手術が広がっていくのでは、と思いました。
また、日帰り手術のニーズは、男性サラリーマンだけではなく、介護などで家をなかなか空けられない女性の間でも広がっていくのでは、と痔の日帰り手術を行っている東京・港区のマリーゴールドクリニックの山口トキコ院長はおっしゃっています。
この日帰り手術は、時間的な面だけではなく、医療費の面でもメリットは大きいそうです。
手術の内容にもよりますが、日帰りなら入院手術と比べて大幅に費用は少なくて済みます。
最近では、大学病院や国立病院の中でも、日帰り手術のノウハウを学ぶために、実施している病院を見学するというケースもあるそうです。
医療費問題がクローズアップされてきて、短期間の安い治療を希望する患者が増えてきた、ということが、この日帰り手術が広がってきている背景にあるのではないでしょうか？
ただ、一方ではやはり手術するなら入院した方が安心、という方ももちろんいます。
病院全体がそのような流れになっているということではありませんが、患者さんの選択肢が増えた、という点では大きいことだと思います。
レポーター 泉貴子 |
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