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2003年09月10日
世田谷の新名物・その裏の苦悩



  9月10日の今日は世田谷で9月6日の土曜の朝に大行列ができていたので、ちょっとのぞいてきました。

  お客さんに、何に並んでいるのか聞いてみると、夏の果物でおいしいと大評判のものでした。先頭の方は朝の4時半から並んでいました。

  その果物はなんと「ぶどう」でした。世田谷区用賀の高級住宅地の一画に小学校のグランドより少し狭いくらいの大きさで、突如、ぶどう園が表れたのです。開園の日には一日千人の行列が並ぶそうです。

  世田谷区は元々農家が多く野菜をたくさん育てているのですが、あえて25年前にぶどうを始めた飯田勝弘さんにそのきっかけを伺いました。
 「世田谷は高級住宅街だし、ぶどうは単価が高いけど、味がよければ売れし、ぶどう園は見た目もいいから始めようと思った」

  飯田さんはあと二軒の農家の方と世田谷ぶどう研究会を立ち上げ、栽培技術を学び、「高妻」という品種を選び、育てあげたそうです。今ではぶどうが売れるのを聞き、農家の方も目黒、世田谷で17軒に増え、収穫量も世田谷区内で86年に比べ3倍に増えたそうです。

  値段は1キロ1400円から1600円で、ちょっと高めですが、それだけの味なので食べてみれば納得です。区の方に伺ったら、今では世田谷の新名物になり、このままを維持して欲しいと話してました。

 農家の方はぶどうが売れて順調なのかと思いきやこんな悩みもあるそうです。先ほどの飯田さんです。
 「相続税があるからこれからどうなるかが不安。できればこの環境を維持してきたい。国とケンカしてもしょうがないから。相続したらこれからどうなっていくのか、毎年ドキドキしながらやってる。」

 都市で農家をする特有の悩みを抱え、将来が不安だと思いますが、せっかく世田谷の新名物になったので、どうにか維持できればいいものです・・・


  リポーター  近堂 かおり
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