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2002年12月20日
すし握りロボットで世界一! /鈴茂器工の大ヒットロボット誕生のひみつ

話を伺った石坂英雄さんと
話を伺った石坂英雄さんと
スペシャルウィークの今週は、「世界レベルの中小企業シリーズ・第3弾」
担当は近堂かおり(こんどう・かおり)です。
今日は、独自のすし握りロボット「寿司職人・助人」が大ヒット!
業界シェア7割を誇る、この分野の世界ナンバーワン企業、東京の「鈴茂器工株式会社」です。お話を伺ったのは、石坂英雄取締役です。

●すし握りロボットで世界一!
 「寿司職人・助人」は、お寿司のシャリ玉を握るロボット。でも、ただのロボットではありません。どこから見ても「おひつ」にそっくり!「おひつ」型ロボットなんです。
 この「すしロボット」を使うと、職人さんは、おひつの中に自動的に出来るシャリ玉にネタを乗せて出すだけなんですが、お客さんには、職人さんがおひつの中のシャリを自分で握って出しているように見えるんです。
 これがうけて、回転寿司や居酒屋はもちろん、老舗のすし屋にも売れていて、最近では寿司人気で海外にも進出!ロス、NY、シンガポール、香港、タイ、オーストラリア、そしてアフリカへも行っているということでした。

●成功のひみつは社長のアイデアと社員の情熱!
 「すしロボット」で大成功の鈴茂器工ですが、ここまで成長したのは、いくつかのピンチと、鈴木喜作社長の大胆なアイデア、そしてそれを必ず実現する社員の情熱でした。

すし握りロボットの中身
すし握りロボットの中身
●すし握りロボット第1号誕生
 すし握りロボット誕生のきっかけは、それまで作っていた和菓子用の機械が売れなくなったこと。その時、社長はズバリ言ったのです。
「お菓子はもうだめだ!ご飯の機械を作れ!それも寿司にぎり機だ!まだどこも作ってないだろう!」
 この突然の難問に、社員も燃えたんです。
「やればできるでしょう!職人の手さばきをビデオにとって真似すればいいんですから!」  そして4年の歳月をかけ、初代すしロボットが完成!これが爆発的に売れたのでした。

●おひつ型すし握りロボット誕生
 しかし、またピンチがやってきたんです。
 初代のすしロボットは、幅1メートル、高さ1メートルと、いかにも機械…。そのため出前用には売れたんですが、「機械が握ったすしなんか食えるか」と、カウンターには入れてもらえなかったんです。ライバル会社も出てきて売り上げが行き詰まっていく中、再び社長が言い放ったのでした。
 「見えても抵抗無いものを、すし屋ならおひつだ、機械をおひつの中に入れろ!」
 1メートル四方の機械をおひつの中に?無茶だ!と思うのがふつうの人。ところが、またまた、社員は燃えたんです。
 「もし、ホントに出来ればスゴイぞ!」
 結局、社員一丸となって、おひつ型すしロボット「寿司職人・助人」をつくってしまったのでした。

こうすると本当にすしを握っているように見える
こうすると本当にすしを握っているように見える
●開発の裏に社長の教育
 結局、ここまでできたのは、社長の、ある方針のせいだということでした。
社長は、「やれ」といわれた時に「無理ですよ」と言う人には猛烈に怒るんだそうです。
 「やってみなければわからないだろ!」
 頭のいい人ほど、すぐ「ダメだ」と言いがちで、そう言われてしまうと何も始まらないんだということでした。

●世界レベルの中小企業誕生のひみつ
 アイデアマンの社長とそのアイデアをおもしろがって挑戦する社員たち。これが世界レベルの中小企業をつくったのでした。
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