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					|  2002年12月19日 |  
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							| アイデアで市場を守って、国内シェア9割〜村山商事〜 |  |  |  
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  スペシャルウィークの今週は、「世界レベルの中小企業シリーズ・第3弾」。 担当は白井京子(しらい・きょうこ)です。
 今回は、「物を作らず、市場を作って世界レベル」です。
 紹介したのは、江戸川区の新小岩にある「村山商事」。
 
 この会社は、携帯用のスリッパだけを売って、国内シェア9割。
 村山 時(むらやま・とき)社長と奥さん、2人の息子さんの家族4人で年商2億円を売り上げています。
 社長のポリシーで、自分のところでは作らない。下請けにお願いする。
 社長が考えるのは様々なアイデアなんです。
 1足580円から1000円位の折り曲げて持ち運べる携帯スリッパを作っています。
 
 そもそも、なぜスリッパか、ですが、社長は若い頃海外に興味があったので、貿易会社に入って、スリッパ担当でした。
それで、38年前に独立して輸出専門のスリッパメーカーを開業。
 たまたま出会ったスリッパだったんですが、日本で安く作って海外に売って、30年前は、オーストラリア、アメリカでかなり売れたそうです。
 ところが、ドルショック。円高で輸出では利益が少なくなりました。
 そこで製品のコストを下げなければならなくなり、73年に韓国に300人規模のスリッパ製造工場を作りました。
 韓国で作って、アメリカで売る、これはうまくいっていたんですが、韓国のメーカーが直接アメリカと取引をするようになったんです。そこで3年で撤退。
これを機会に、国内市場に切り替えました。しかし、そこで転機が訪れるんです。
 自分が作ったスリッパの意匠を問屋に先に意匠登録されるという事態が起こるんです。
 結局、相手にお金を出して、意匠登録するハメに。
 意匠登録が必要だと勉強させてもらったそうです。
 意匠登録とは、自分のデザインを登録すると15年間、類似品を作れなくしてくれる制度。ブランド物のバックなんか、そうですが、その考えを携帯スリッパに持ち込んだのが社長のアイデアです。
 
  法律を徹底的に勉強し、アイデアを思いつくと、なんでも意匠登録をする。 携帯スリッパでもスリッパ自体でなく、入れてある袋を登録。
 抜け道も想定して、類似のものも全て登録する、という徹底ぶりです。
 そうすると、村山さんのところのスリッパしか売れない、シェアを独占できるわけです。
 そこで次のアイデアが、製造元です。
 日本で作っていたのでは製造コストが高い、ということで、94年に中国に進出。
8年前にすでに上海から車で3時間の蘇州で120人規模の工場を作ったんです。
さらに、どんどん作らせずに、数量の管理もしています。
 意匠登録で自分のアイデアを守る、そして作るコストを安くするために海外にもどんどん出ていく、さらに作る物も増やしすぎない。
 
 様々なアイデアで、国内シェア9割を成し遂げたんです。
 社長さんは今後も考えていて、もう5、6年で中国もダメと見ています。
 生活レベルが上がり、近い将来、元の価値が上がり、人件費も割高になるそうです。
 次の生産拠点として注目しているのはヴェトナムのハノイだそうです。
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