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2002年10月22日 |
1分間で4000回とは!?半導体製造機の「乾光精機」〜 |
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大好評企画「世界レベルの中小企業」シリーズ第2弾、二日目の今日は長野県飯田市の「乾光(けんこう)精機」を紹介しました。
「乾光精機」は、半導体製造機械の部品を作っています。
ミリ単位の小さな半導体を、パソコン・携帯電話・デジタルカメラなどのIT機器に、正確に取り付ける役割の部品です。
作業の細かさは言うまでもありませんが、その半導体の取り付け速度がスゴイんです!!
一分間に4000回の速さで半導体を取り付けていきます。
作業を担当している人も、その動きを目で捉えることは出来ないそうです。
創業昭和36年のこの会社は、現在従業員は120名で年間売上高は30億円。
創業者は、現在62歳の滝沢正十三(まさとみ)さんという方ですが、23歳の若さで会社を興されました。
最初は、地元の飛行機製造会社の下請けとして、手作りで飛行機のメーターの針(指針)を作ることになりました。
しかし、そう簡単に上手くはいかず、苦労の連続だったそうです。
十坪程度しかない工場で、それでも何とか軌道に乗りかけたと思った矢先、一番の取引先が倒産して、不渡りを出してしまったのです。
会社設立から3年目の出来事だったそうです。
滝沢さんは、ショックのあまり、会社を辞めようと思い、知り合いがやっていた料理屋さんに修行に入ったこともあったということです。
しかし、地元では優良企業だったということで、市が借り入れを斡旋してくれて、危機を脱出することが出来ました。
これを機に、なるべく大きな会社の仕事をしよう、と思ったそうですが、大手から仕事をもらっても、なかなか引き取ってもらえませんでした。
そこで、滝沢さんは、認めてもらう製品を作るためには、良い機械を入れないとダメだ、と考え、何千万とする最新鋭の機械を導入することになりました。
しかし、中小企業ということで、メーカー側は機械をなかなか売ってくれません。
地元商社に保証人になってもらい、なんとか手に入れても、メーカー側は「こんな田舎の町工場に入れるなんて、金の卵を入れるようなもの。2台目を買うことが出来れば大したもの」と言ったそうです。
ところが、その2台目はわずか半年後に導入され、今では、何十台もあるそうです。
ここまで成長した背景には、滝沢さんの「3つのこだわり」があります。
一つ目は、「日本一の下請けになること」。
二つ目は、「とにかくやってみる」。
理屈だけ言ってないで、実行してみなさい、と今でも会社の従業員に求めているそうです。
そして、三つ目は「社長にはならない」。
実は、創業者の滝沢さんの肩書きは「社長」ではなく、「専務」なのです。
色々なことにチャレンジするためには、引き締め役の社長では動けないし、活躍できない、というのが理由です。
取材を通して、滝沢さんはとても穏やかな印象を受けましたが、仕事について語る表情には「妥協せずいつまでもチャレンジする」という姿勢が感じられ、それが今でもエネルギーになっているんだなあ、と感じました。
担当はディレクターの矢田絵里奈でした。 |
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