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2002年08月21日
世界レベルの中小企業特集その3・日本アルミット

今週の現場にアタックは「世界レベル日本の中小企業」を特集します。水曜日の今日は日本アルミットという「ハンダ」を扱っている会社のお話です。

担当は近堂かおりです。

日本アルミットはハンダの大きな欠点と言われていた「塩素」を取り除くことに成功した会社です。
この無塩素ハンダは「KR−19」と呼ばれ、当時、ハンダ付け不良に悩まされていた自動車業界では採用されましたが、家電メーカーなど他の業界では、「実績がないから採用出来ない」と門前払いとなってしまいました。

そこで、沢村社長は考えます。
「アメリカに良いハンダがあれば、日本にも入ってくるはず。入ってこないということは、アメリカにもないんだ。アメリカに売り込もう!」と。
そして、取引先として飛行機製造の大手、ロッキード社に決めたのです。
その理由はなんと「そのとき机の上に新聞があって、そこにロッキード事件について書かれていたからだよ。」ということですから、その大胆さには驚きです。

本「KR−19〜日本のスーパーベンチャーが世界を制覇する日」は沢村経夫社長が執筆したもの。市民出版社
そのアメリカ行きに白羽の矢が立ったのは、当時営業担当だった松本輝政さんでした。
松本さんは海外初めて、しかも飛行機も初めて。
そんな中、いきなりロッキード社の受付に行き、飛び込み営業を行いました。
松本さんは「製品に自信があったから、全然不安がなかった。」と当時を振り返ります。
ロッキード社からは1週間ほどで「採用しましょう!」という返答が来て、その後もアメリカで取引先を広げていきました。
最終的には、当時、ハンダ付け不良でスペースシャトルの打ち上げが延期続きだったNASAからも採用されたのです。
こうなると、日本企業も態度がガラリと変わり、続々とこちらのハンダを採用することになりました。

これだけの成功を収めながら、沢村社長は更なる世界制覇を狙っています。
売上げの15%を研究開発費に充てたり、従業員120人のうち40人を研究員にしたり、新しい開発に向けて日々取り組んでいます。

沢村社長は「今の30億円の売上げを100億まで伸ばすぞ!」とやる気に満ちあふれています。

リポーター 近堂かおり
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