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生島ヒロシのおはよう定食・おはよう一直線


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健康一直線


2014年09月18日(木)放送分

「健康診断との付き合い方」
今朝のテーマは、「健康診断との付き合い方」
東海大学医学部名誉教授の大櫛陽一先生にお話を伺いました。


今年4月、「日本人間ドック学会」が新たな健康基準を発表して大きな話題となりましたが、具体的には、何が新しくなったのでしょうか?

血圧、コレステロール、中性脂肪などで従来の健康診断やメタボ健診で「異常」とされた数値が「正常」とされた。
例えば、「血圧」。血圧が「130」を超えると高血圧とされる。しかし、これは絶対的なものではない。今年4月に日本人間ドック学会が「147まで正常値」と発表したように、血圧の基準値というのはいくつも存在していて、その中で130というのは「低い」設定になっている。

ただ、年齢が上がると、血圧が上がると気になるものですが・・・

医学的見地からいっても、「加齢にともなって血圧が上がる」のはむしろ正常。
人間の身体で最も血が必要なのは「脳」。「脳」は心臓よりも高い位置にあるので重力に逆らって血流を送り込まなければならない。
しかし、加齢によってその力が衰えます。血管も皮膚のひとつですので、糖化の影響で加齢により壁が硬くなってくる。弾力性のあるチューブならば弱い水圧でも水は流れますが、硬いゴムホースではそれなりの水圧がなければ水は流れない。
つまり、高齢者になったら、ある程度の高い血圧がなければ血が脳までまわらない。

ほかにも、「健康診断」では「コレステロール」や「中性脂肪」の数値も気になりますが・・・
現在の健康基準では、悪玉コレステロールとして知られるLDLコレステロールは「60〜119」であり、 これよりも高い場合は『異常』と判断されます。
中性脂肪も『30〜149』となっていて、日本循環器病学会のガイドラインでは『150以上』が異常とされ、「300を超えたら投薬」と定められています。

しかし血圧同様、世界的にはこのようなガイドラインこそが異常。
LDLコレステロール値に関していえば去年、国際的基準が『190』にすべて統一されたし、中性脂肪に関しても6年前に「1000」という日本とはケタ違いに緩い基準がもうけられている。
そもそも欧米には日本でいわれている「悪玉コレステロール」という概念がない。
様々な研究結果で、コレステロールや中性脂肪は数値が高い方が長生きをしているという結果が出ていて、身体に必要なものとして認識されている。アメリカでは降下目標も廃止されました。

また、多くの方が気にしている「メタボ」に関するBMIの基準も
日本のBMIは「18.5〜24.9」とされていますが、国際基準で「肥満」とされるのは30以上。
つまり、本来は「正常」とされている人が、ローカルルールで強引に「肥満」にされているという状況。
しかも、多くの研究で、最も死亡率が低いのは「25〜26.9」。逆に高いのは「18.5未満」という結果がでている。
つまり、日本では「ちょいメタ」とされる方が長生きというまったく逆の結果がでている。

とのことでした。