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2014年07月31日(木)放送分 「熱中症予防のカギは、かくれ脱水対策」
今朝のテーマは、「熱中症予防のカギは、かくれ脱水対策」。神奈川県立保健福祉大学・教授の谷口英喜先生にお話を伺いました。 熱中症の原因、脱水症を防ぐにはどうすればいいのでしょうか? 「かくれ脱水」の段階で手を打つ。 「かくれ脱水」は、脱水症の前段階のこと。 脱水症のような症状がないけれど、体液量が減少している状態を指します。 脱水症では体液の3%以上が失われるので症状が出やすいですが、「かくれ脱水」は体液量が減ったといっても1%から2%程度で、症状が出にくい。 いわば脱水症と正常の境界域なので気が付きにくい。 しかし、これは脱水症を発症する直前の体の警告だと考えた方がいい。 成人は自分で体調管理ができるのでいいのですが、高齢者や幼児・小児は自覚症状がない。周囲がチェックするようにする。 具体的には、まず、成人の場合、 ●夏バテだと感じる ●頻繁に喉が渇く ●尿の色が濃い黄色 ●口の中や周りが乾く ●二日酔いの症状がある そして、高齢者の場合ですが・・・ ●トイレの回数が減る。便秘気味 ●食欲が低下 ●元気がない ●昼間寝てばかり ●暑いのに汗をかかない 最後に、幼児・小児の場合・・・ ●泣いても涙が出ない ●暑いのに汗をかいていない ●おむつ替えが少ない。便が硬い ●原因不明の微熱 ●なんとなく不機嫌 ※チェック項目は家族の誰にも目につく場所に張っておくことをオススメします。 「かくれ脱水」だと感じたら、どうすればいいのでしょうか? 体内で不足している水分と電解質を効率よく補える経口補水液を飲む。自分で作る場合は、1リットルの水に3グラムの食塩と40グラムの砂糖を入れる。 最後に気を付けたいことはありますか? 「かくれ脱水」の時は、体内で水と電解質が同時に減少しているので、ここに水分だけを補給すると、体液が薄まります。すると、体液の濃さを元に戻そうと体が働き、飲んだ水が尿として排出され、かえって脱水症が進行します。 また、すでに ●「ぐったりしている」 ●「受け答えがはっきりしない」 といった場合は、すぐに119番しましょう。 と仰っていました。 暑い毎日が続きますね。熱中症にはくれぐれも注意しましょう! 対策もしっかり考えておくといいかもしれませんね。 |
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