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2014年07月17日(木)放送分 「あなどってはいけない咳」
今朝のテーマは、「あなどってはいけない咳」。半蔵門病院・副院長の灰田美知子先生にお話を伺いました。 「咳は体からのサイン」と言われていますが・・・ まずは、「胃食道逆流症による咳」 胃食道逆流症によるせきは、 胃酸などがせり上がり、食道や気道を刺激することで起きる。 胃食道逆流症の患者は、風邪などをきっかけにせき込むと胃酸が逆流しやすくなり、悪化した症状がさらに咳を引き起こす。 咳を抑えるには胃食道逆流症の治療が必要。 胃食道逆流症による咳は、改善するまでに2か月以上かかることもあり、再発も珍しくない。 治療と生活習慣の改善を粘り強く続けていくことが大切。 ほかにも、咳が続いている期間や、咳の種類によってはさまざまな原因があります。 咳が続いている期間が3週間未満の場合 「風邪」「インフルエンザ」などの感染症、「急性気管支炎」などの原因になっていることが多い。 3週間以上長引く場合風邪をひいた後に、咳だけが長引くことがある。その場合、「百日咳」「肺炎クラミジア」「マイコプラズマ」などの疑いも。 8週間以上長引く場合咳の種類に注意が必要。 「ゴホンゴホンという湿った咳」は「アレルギー性鼻炎」などに伴って起きる咳。 「コンコンという乾いた咳」は、「咳ぜんそく」「ぜんそく」「アトピー咳嗽」などを疑う必要も出てくる。 「咳ぜんそく」は放置しておくと「ぜんそく」になる可能性があるので要注意。 咳の予防法を教えてください。 大人の場合は、受動喫煙や温度差、アレルギーによる咳の場合で、ダニアレルギーが、強い時は、ダニ対策が大事 布団のダニの除去は・・・掃除機かけは1週間に1~2回、天気の良い日中に天日干しを。シーツ、毛布、布団カバー、ベッドパットなどは汗、フケ、アカが直接触れるし、寝た時にアレルゲンを吸い込みやすいので、定期的な洗濯で表面のフケ・アカを落とす必要がある。 年に1回の大掃除も、ダニ・アレルゲンの除去を考えたら、梅雨明けに行うのが効果的。ペットの毛もダニのえさになるので、室内で飼う場合は、飼う部屋を決める。 咳は自然と収まることもあるが、放っておくと症状が悪化する場合もある。一度診察を受けて、現在の状態をしっかりと医師に伝える事が大事。咳をあなどってはいけない。その咳は、身体からのサインかもしれません。 みなさんも「咳」には要注意です! |
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