
![]() |
|
2014年07月10日(木)放送分 「肝臓を守る生活習慣」
今朝のテーマは、「肝臓を守る生活習慣」。九段クリニック・理事長の阿部博幸先生にお話を伺いました。 肝臓は、「生体の化学工場」と呼ばれるほど、 私たちが生きていく上で不可欠な多くの機能を持っている非常に大切な臓器。 肝臓は、「代謝作用」「解毒作用」「胆汁の生産」「血液量の調節作用」とまさに生命活動の根本を担っています。 だからこそ、肝臓を大事にしなければならない。 気になる肝臓の病気。日常生活でどんなことに気をつけるべきなのか? まず、肝炎ウイルスに感染している人は、お酒は飲んでいいのか? という質問に対し、阿部先生は、 B型肝炎、C型肝炎の患者さんの場合は原則「禁酒」。 お酒を飲む習慣がない人に比べ、習慣的に多量に飲酒をする人は、肝障害が明らかに進行する。 アルコール摂取により肝炎ウイルスの増殖を招き、その結果、肝機能を悪化させて病状の進行を早める。 また肝硬変の患者さんでは、アルコールが肝臓ガンの発生を促進するとの報告もある。 ちなみに、タバコですが・・・ 肝臓には常に大量の血液が流れていなければなりませんが、 ニコチンやタールは、血管を収縮させ、肝臓の血流を妨げる。 同時にたばこは、二日酔いの時にも作り出される物質(=アセトアルデヒド)を作り出し肝臓を傷める。 できれば頑張って禁煙する。 次に、酒を飲まないのに、脂肪肝の人がいますが、どういうこと?という質問に対し、阿部先生は、 脂肪肝は、アルコールの飲み過ぎでもなりますが、ほとんどの原因は食べ過ぎ。 脂肪肝は、暴飲暴食などが続くと、肝臓が働き過ぎの状態になり、栄養分を上手に処理することができなくなる。 その結果、肝臓に脂肪が必要以上にどんどん増えてしまい、脂肪肝になってしまう 肝臓でうまく処理できなかった脂肪の燃えカスは、その後、血液に流れ出し、血栓ができやすくなる動脈硬化を引き起こす。 最後に、アルコール性肝炎や脂肪肝は、治るのか?という質問には、 アルコール性肝炎や脂肪肝は、生活習慣を変えることで必ず治る。 食事療法、運動、減量、禁酒などの日常生活の見直しで、正常な肝機能を取り戻すことができる。 と仰っていました。 ご紹介して頂いた内容は、青萠堂から出ている阿部先生の本 「人生の幸せは肝臓で決まる」にも詳しくご紹介されています。 興味のある方はぜひご一読ください。 |
![]() |
Copyright© 1995-2025, TBS RADIO,Inc. All Rights Reserved. |